風連中 生徒主体で校則改正 ジャージ登校可など5項目を要望 2項目は4月から先行実施

【名寄】

熱心に議論する風連中の校則検討委員会

 風連中学校(石本義行校長)では、生徒が主体となった校則の改正が進んでいる。
 昨年10月に開かれた生徒総会で、①選べる髪型の種類が少ないので増やしてほしい②先生方は白の上靴を履いてないので、生徒も色の指定をなくしてほしい③Tシャツデザイン(前側)のワンポイント制をなくしてほしい④授業中に足元は見ないし、経済的に負担がかかるので、靴下の色と長さを自由にしてほしい⑤儀式の時以外、ジャージでの登校を可能にしてほしい―など、5項目の要望が出された。
 総会で出された意見を基に、生徒指導部を中心に教員間で意見を交換。一方、生徒間においても、他校との交流会を実施するなど、情報交換を行った。
 同時にルールメイキング(生徒が中心となり、先生や関係者と対話しながら校則・ルールを見直していく取り組み)の研修を、NPO法人などから受けて、双方で理解を深めた。
 その後、各学級や全校生徒でルールなどを学び、改正によるメリットやデメリットなどの意見を交わし、今年2月に生徒指導部の教員3人と、生徒会役員、学級委員長、生徒有志など生徒10人、合計13人で構成する「校則検討委員会」を正式に立ち上げた。
 委員会では、生徒会から提言のあった5項目のうち、①Tシャツのワンポイント制をなくして②靴下の色と長さを自由にして―の2項目を決定し、4月に校則改正を行い、先行実施した。
 残り3項目についても、保護者へのアンケート、近隣高校や企業への意見聴取などに取り組んでおり、今年10月に開催する生徒総会への提案を目指している。
 生徒指導部長の鈴木舜弥(しゅんや)教諭は、生徒会が中心となった熱心な取り組みを評価。
 取材に訪れた4月28日は第5回検討委員会が開かれ、生徒と進路指導部教員が熱心に議論を進めていた。

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