風連中2年生 総合的な学習 特産品「もち米」を学ぶ 消費拡大などでアイデア出す 名寄大栄養学科学生ら講師に

【名寄】

新しい食べ方などのアイデアを考えて発表する生徒たち

 風連中学校(石本義行校長)2年生22人は13日、名寄市立大学栄養学科講師の福士一恵さんと「もち米スイーツプロジェクト」の同学科学生4人を講師に招き、もち米の消費拡大や新しい食べ方の情報発信などでアイデアを出した。
 総合的な学習授業「まちおこしプロジェクト」の一環で、風連についてもっと知ろう―という内容で取り組んでいる。
 その中で、18日に餅つき体験を予定しているが、事前に地域の特産品である「もち米」について学習、理解を深めることにした。
 前段で福士さんが、もち米の現状などを解説。名寄市内では国の減反政策を受け、1970年頃からもち米の生産を開始。現在、市内の水田の9割でもち米を栽培しており、作付面積、生産量とも日本一であることなどを説明した。
 しかし、1世帯当たりのもち米製品の年間購入量は2005年の2・6kgに対し、23年は2・1kgに減少。年齢層別の購入量では70歳以上が最も多いことから「どの年齢層にも好まれるもち米料理が求められる。食文化を活用して地域活性化につなげたい」と訴えるとともに「もち米スイーツプロジェクト」で考案した「もち粉のシフォンケーキ」などを紹介した。
 続いて、同プロジェクトメンバーで栄養学科3年生の廣木里緒奈さん、小澤美結さん、藤本結子さん、山田莉颯さんが生徒たちのグループに入り、食べてみたいもち米料理を挙げながら、もち米を消費拡大するためのPR方法や、もち米の新しい食べ方の情報発信など、地域貢献に向けたアイデアを考え、発表した。
 もち米料理では、もち粉を使ったパン、クレープ、ピザ、ドーナツ、ケーキ、クッキー、ギョーザ(皮)など。
 消費拡大のPRや新しい食べ方の情報発信では、学校給食で、もち米料理を提供。ふるさと納税の返礼品として、もち米料理を利用。さらにSNSを活用したり、有名人を起用したりして、広くアピールするなどのアイデアが出ていた。
 最後に風連中2年生の髙橋茉生(まい)さんが「自分では思いつかなかったレシピやアイデアが聞けてよかった。餅を食べる機会があったら今日の授業を思い出して活用したい」と話していた。

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