【美深】
美深町と株式会社セコマは7日、「まちづくり連携に関する協定」「災害時における応急生活物資の供給等に関する協定」を締結。美深の食材を利用した商品開発の検討など、まちづくり推進や、災害時の住民生活安定へ相互の連携強化を図った。
まちづくり連携協定は、それぞれが有する機能を効果的に発揮することで、産官相互の連携と協力を基盤に、町民と一体となって美深町の発展と飛躍を目指し、共にまちづくりに取り組むもの。道内では34例目、上川管内では美瑛町、下川町に次いで3例目。
連携の範囲としては、地域ブランド向上や産業振興への協力、地域の笑顔を守る安全安心なまちづくり、持続可能な社会を実現するための環境に配慮したまちづくり、次世代の子どもたちの成長を応援するまちづくり、地域との連携を深めた活気あふれるまちづくりなど。
応急生活物資の供給協定は、災害時に相互に協力して住民生活の早期安定を図るため、セコマが食料品や飲料品、生活物資などを美深町の要請に基づいて供給、配送に協力するもの。道内では57例目、上川管内では美瑛町、下川町、士別市に次いで4例目。
美深町内では、1997年12月17日にセイコーマート美深店がオープン(大通南8)、2014年10月4日に現在地(大通南7)に移転している。
協定締結式が7日午前10時45分から町役場で行われ、美深町の草野孝治町長とセコマの赤尾洋昭代表取締役社長が協定書に署名、調印した。
草野町長は「昨年末、美深町の企業版ふるさと納税第1号として寄付をいただいた。美深店がオープン27年を迎え、地域に愛される店として親しまれている。協定を契機にこれまで以上に地域を支える店になると思う。防災体制の充実、特産品開発など、広くまちづくりにつなげたい」。
赤尾社長は「地域の皆さんにはお世話になっており、感謝している。単に商業施設だけではなく、まちの方たちの活動場所、地元のものを変える場所として、店はしっかり残していきたい。未来に向かって、まちづくり、防災に強い体制へつなげていきたい」と挨拶した。
まちづくり連携協定の具体的な取り組みとしては、他市町村でこれまでにリサイクル活動の拠点、小中学校の社会科実習や見学、まちのパンフレット配布などが行われており、それらを継続するとともに、美深町の食材を利用した商品開発を検討することにしている。