【名寄】
名寄高校(今中勇希校長)の情報技術科1年生と3年生は、21日に電気通信大学(東京都調布市)で開かれたドローンプログラミングコンテスト2025「ドロカツ」東日本大会に出場。プログラミングスキルコンテストで1年生、操縦スキルコンテストで3年生が優勝。総合順位では3年生のチームが優勝するとともに、両チームともに来年5月に兵庫県神戸市で開催される予定の全国大会への参加資格を獲得した。
同校では、本年度から文部科学省によるDX(デジタルトランスフォーメーション)ハイスクールの取り組みの一環として、名寄自動車学校(和田敏明管理者)と連携し、ドローンを活用した授業を実施。8月29日には産学連携事業の協定を結んでいる。
「ドロカツ」は、HDL合同会社などで構成する実行委員会が主催。小学1年から22歳までを対象とした大会で、ドローンを使ったプログラミング教育を推進、提供することが目的。今年で3回目の開催となった。
大会を通して、操縦とプログラミングのスキルを磨きながら、他チームとの競争や対戦を楽しむことができるとともに、ドローンに関連する仕事やキャリアの機会に触れることもでき、将来のキャリアに向けて必要なスキルを身に付ける最適な機会としている。
大会では、小学1年から4年までのジュニア部門、小学5年から中学3年までのミドルジュニア部門、高校生から22歳までのオープン部門があり、同校が出場したオープン部門には8チームがエントリーした。
種目は、プログラミングスキルコンテストと操縦スキルコンテスト。教育現場で使われるプログラミングが可能な小型ドローンを競技で使用した。
プログラミングコンテストは、制限時間1分で、事前に組んだプログラムでドローンを自律飛行させ、得点を最大限に伸ばせるかを競う。会場環境は練習時と異なることが多く、緻密な戦略と現場での対応力が勝敗を決める。
操縦コンテストは、制限時間2分で、ドローンを自在に操り、得点を積み上げられるかを競う。視線の届かないエリアを飛行させる場面もあり、サポーターとの連携が勝敗を左右する。
同校からは1年生チームの湯川颯太さん、松本謙臣さん、佐藤聖大さん、村上虎太郎さん。3年生チームの伊東大悟さん、川上春さんが出場した。
結果は、プログラミングコンテストで1年生チームが1位、3年生チームが2位。操縦コンテストで3年生チームが1位、1年生チームが3位。両コンテストの得点を合算した総合順位では3年生チームが1位、1年生チームが2位となり、両チームともに来年5月の全国大会への参加資格を獲得した。
村上さんは「見たことがないプログラミング言語で不安だったが、仲間と協力して良いプログラミングができた。1位を取れてうれしい」。
松本さんは「村上さんをサポートした。プログラミングで分からないところもあったが、一緒に頑張ってプログラムを作れてよかった」。
湯川さんは「操縦コンテストは3位という結果だったが、仲間と一緒に良い成績を残せてうれしい」。
佐藤さんは「操縦のサポートを担当したが、今回の大会に参加することができてよかった」。
川上さんは「1期生として最後に後輩へ新しい道を残せた。仲間と協力し、先生には練習環境をつくっていただき感謝している」。
伊東さんは「操縦が得意なので、得意な部分を伸ばせるように環境をつくっていただいた先生に感謝している」と語った。
同学校営業部長、一等無人航空機操縦士インストラクターの江良正雄さんは「昨年優勝した東京のチームを破って優勝した。全国大会では西日本のチームが強いが、東日本のチームもレベルが高くなっている。プログラミングを通して、探究する力を鍛えられる」と語る。
また、ドローンのプログラミング・操縦の世界大会はアメリカで開催され、800チームほどが出場。レベルは非常に高いが、中長期的な目標として世界大会エントリーも掲げており、さらなるスキルアップに期待を込めている。
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