5組が迫力あふれる演奏 美深で「道北軽音楽フェス」

【美深】

全道高校軽音楽新人大会に出場した美深高校軽音楽部1年生「Lily」

「道北軽音楽フェス2023」が、23日午後1時から美深町文化会館COM100で開かれ、学生や社会人バンドが出演し、迫力あふれる演奏で盛り上げた。
美深アマチュアバンド協議会が主催し、凹地野音FES実行委員会が主管。町内をはじめ、近隣市町村の5組が出演した。
トップバッターは美深高校軽音楽部1年生バンド「Lily」。16、17日に経専音楽放送芸術専門学校(札幌市豊平区)で開かれた全道高等学校軽音楽新人大会(北海道高等学校軽音楽連盟主催)に出場し、残念ながら入賞はならなかったが、新人大会で演奏したテレビアニメ「けいおん!」のエンディングテーマ「Don’t say “lazy”」を披露した。
清水千聖さん(ドラム)は「雰囲気に慣れることが一番大切。間違っても笑顔で楽しく演奏したい」。髙橋美優さん(キーボード・コーラス)は「練習量が大切。グランプリを獲得したバンドはかなり練習していた」。
佐藤杏梨さん(ギター)は「どのバンドも圧倒的にレベルが違うと感じた」。諏訪未由羽さん(ベース・ボーカル)は「来年も新人大会に出て、今よりも良い演奏、周りを驚かせる演奏をしたい」と感想を語った。
同部3年生バンド「御辞儀草」は、昨年12月の「スニーカーエイジ全国高校軽音楽部大会」に出場した「Arcana」が主体で、メンバーの進路が決まったことから今回の出演が実現。最近、練習したマカロニえんぴつの「洗濯機と君とラヂオ」を披露した。
鈴木海音さん(キーボード)は「たくさんのお客さんに見てもらえて楽しかった。バンド名は1年生の『Lily』が花の名前(ユリ)なので、植物関係で『御辞儀草』に。昨年のスニーカーエイジ全国大会に行ったことが一番の思い出」と語った。
名寄市立大学軽音サークル「Primary Punch」は、20年3月に美深高校を卒業、軽音楽部に所属し、19年5月の全道高等学校軽音楽大会コピー部門グランプリとなった「襷掛(たすきがけ)」のメンバーの一人だった鈴木穂乃果さん(栄養学科4年)もおり、現在の軽音楽部の活躍に「続いてくれたらうれしい。卒業後、名寄を離れてしまうが、音楽は好き」と話した。
また、おといねっぷ美術工芸高校軽音楽部は、各地方出身の部員7人で星野源さんの「SUN」などを演奏。美深町内の社会人バンドでメンバーに美深高校軽音楽部顧問の木村怜史教諭がいる「TAX MACHINEGUNS」は、ヘビーメタルでオリジナルの「桜島」などを披露。熱いステージで観衆を魅了した。