【下川】
下川中学校(越湖憲治校長、生徒54人)の第79回学校祭が、6日午前8時40分から同校で開かれた。
同校の学校祭は、生徒の個性、好きなことや得意なことを生かそうと、学年の枠を超えた縦割りの活動班を導入。「演劇」「イベント」「映像制作」「会場装飾」の班に分かれて取り組んでいる。生徒の自主性・協調性を育む狙いもある。
生徒会(佐藤大翔会長)は、笑いのあふれる学校祭にしようと、コントグループ「ドリフ」をテーマに、スローガン「学校祭だヨ!全員集合~We can fry 笑顔を乗せて~」を掲げ、生徒一丸で準備に励んだ。ポスターには1年の渡邊結季さんの原画を採用した。
オープニングでは、ドリフのヒゲダンスをモチーフに、ステージの風船を割っていくと「はじまるよ」というメッセージが現れ、盛り上げた。
映像班は、鉛筆が勝手に動いて紙に文字を書き、生徒がほうきに乗って校内を飛ぶ―といった内容のコマ撮り動画を上映。
装飾班は、ドリフのメンバーカラー、番組・コントの雰囲気、タイトルロゴを取り入れ、楽しい空間になるように飾った。
演劇班は、下川町の歴史を題材としたオリジナル劇「下川鉱山」を発表。かつて栄えた鉱山の鉱石発見から採掘業務、仲間の絆を描いた物語を、ユーモアを交えてつづり、場面セットや映像、照明も生徒が担った。
脚本・演出を担当した中村山太さん(3年)は、小学1年の頃に劇団四季のミュージカルに魅了されて以降、観劇を続け、「観劇の経験を生かし、脚本を書きたいと思った。自分が住んでいる下川でやるのだから、下川の大きな出来事を題材にした。歴史的背景と笑いを結び付けること、山場を盛り込むことを心掛けた。みんなの協力で完成し、来場者に『よかった』と言っていただき、うれしかった。高校でも演劇がしたい。以前、下川でやった“森喜劇”みたいなこともやってみたい」と語る。
イベント班は、「イントロクイズ」「ジェスチャーゲーム」を行い、会場全体で一緒に楽しんだ。
生徒らの有志による「下中オンステージ」では、バンド演奏やダンスなどを披露。生徒たちの熱意と努力、成長の詰まった発表に、盛大な拍手が送られた。全校合唱「空も飛べるはず」、作品展示も行われた。



名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com