【名寄】
名寄市立大学(家村昭矩学長)は、9月30日付で青森県(宮下宗一郎知事)と就職支援に関する協定書を締結した。
同大の今年5月現在の学生数は、778人。出身内訳をみると、道内573人(73・7%)、道外205人(26・3%)となっている。道外では、岩手県の68人に次いで、青森県は26人で2番目に多く、本年度は8人が入学している。
一方、青森県には、公務員、精神保健福祉士、保育教諭、看護師などの職種に、直近3カ年で6人が就職している。
道外出身者が最も多い岩手県とは、県の「岩手U・Iターンクラブ」に入会して、県内の就職情報などを既に提供している。
今回の就職支援に関する協定書は、学生の希望などもあって、同大から青森県側に持ち掛け、締結に至った。
同大事務局によると、就職支援に関する協定は初めてで、現在、家村学長が秋田県を訪問して、同様の協定書締結の準備を進めている。
協定書の内容は、大学と青森県が相互に連携・協力に努め、学生に対し青森県内の企業情報・イベント情報等を提供するなど就職活動を支援することにより、青森県出身学生を始めとするUIJターン就職の促進を図ること―を目的にしている。
連携協力事項として、①学生に対する県内の企業情報、生活情報、各種イベント等の周知に関すること②学生のインターンシップ受入に関すること③保護者向けの情報提供及び周知に関すること④学生のUIJターン就職に係る情報交換及び実績把握に関すること⑤その他目的を達成するために必要な事項に関すること―の五つを掲げている。
締結した青森県の担当部署では「協定は、名寄市立大学側から申し入れがあった。他の大学とも提携している。今後、具体的な連携事項を進めていきたい」と話している。
少子化で、大学を取り巻く情勢は年々厳しさを増しており、青森、岩手、秋田の3県の出身者が道外出身者全体に占める割合は53・7%と、半数を超えている。
就職支援に関する協定書の締結が、学生に対する就職支援の充実となり、学生確保につながることが期待される。
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