【美深】
清水音楽教室(講師・清水あけみさん)に通う保科奏一郎さん(美深小4年)は、第19回べーテン音楽コンクールの北海道地区本選で最優秀賞を受賞。12月23日に東京都内で開かれるファイナル(全国大会)への出場を決めた。これまでに参加したコンクールで、入賞したのは初めてのことで「ファイナルでは5位までに入りたいです」と意気込み、練習に励んでいる。
保科さんは、母親の音楽に触れさせたい―という思いや、父親が趣味でギターを演奏していることもあり、2歳からリトミック、5歳から本格的にピアノを始めた。「ピアノの音色はきれいです。曲が完璧に弾けるようになると、うれしいです」と、やりがいを語る。
同コンクールは、地区予選、地区本選、ファイナルの3段階で実施。地区予選の最優秀賞、優秀賞、優良賞の受賞者は地区本選に進出し、地区本選では最優秀賞、優秀賞の受賞者がファイナルに進出。ファイナルでは1位から5位までと、ベスト10賞、ベスト20賞などが授与される
保科さんは、バロックコースのピアノ部門小学3・4年生の部に出場。同コースは豊かな音楽性を養い、対位法の楽曲を弾くことで両手のバランスの取れた技術を習得することが狙いで、課題曲はJ・Sバッハの「ポロネーズ ト短調」を選んだ。
6月28日に札幌サンプラザコンサートホールで開かれた北海道地区予選で優秀賞。9月13日に同ホールでの北海道地区本選で最優秀賞を受賞し、12月23日に東京都墨田区のすみだトリフォニーホールで開かれるファイナルへの出場を決めた。
「ポロネーズ ト短調」は、曲の演奏時間は短いが、音の大小や強弱などをしっかり付けることが難しく、着実な技術力や表現力が問われるとのこと。
この曲は7個のパートに分かれて練習できるようになっているが、「4番目、5番目のパートが特に難しいです。音の出し方が難しいし、テンポも早いです」と語る。
地区本選で最優秀賞となったことに「『まさか!』と思いました。取れても優秀賞くらいと考えていたので『やった!』という感じです」。
これまで各種のコンクールに参加してきた中で、初めての入賞経験となり、「賞をもらうことは、こんなにうれしいことだと初めて実感しました」と笑顔を見せる。
12月のファイナルに向けて「もっとレベルアップして弾けるように頑張っています。今も曲を部分的に取り出して何回も練習しています。ファイナルでは5位までに入りたいです。目標を上げることで、その分、練習がはかどります」と意気込んでいる。
講師の清水さんは「今回のコンクールに出るために一つの曲を長い期間、練習している。細かくパートを分けて、音の出し方などコツコツと練習しなければならず、本人にとって大変なことだが、とても頑張っており、それを乗り越えて取った賞だと感じる。ファイナルでも、いつも通りに弾いてもらえれば」と期待を寄せる。
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