【名寄】
風連中央小学校(野崎師靖校長、児童96人)の5年生15人は、10月29日午後0時55分から車いすラグビーの体験授業を受けた。
名寄市社会福祉協議会(中島道昭会長)の子どもの心を育む講演交流事業の一環として実施。講師は旭川市の車いすラグビーチーム「神威」の選手2人と、スタッフ2人が務めた。同校での体験授業は2年連続。
始めに、神威の選手である松波正晃さん、横内太陽さんが、自己紹介を兼ね車いすラグビーのルール、操作方法を説明。「タックルはぶつかっても大丈夫」「パスは前にもOK」「車椅子にはブレーキがないので、誰かに押さえてもらって、お尻から乗ること」と伝えた。
生徒たちは、3人一組に分かれて車いすラグビーを体験。生徒3人に神威の選手1人が入り、5分間のゲームを行った。
車いすを操作しながらパスを出したり、受けたりするのが難しく、苦労しながらも、アドバイスを受けながら笑顔で車いすラグビーを楽しんだ。
後半は、神威の選手と先生のチームに、ジャンケンに勝った児童たちが挑戦。双方が大きな声を出し合い、応援も含めて盛り上がった。
終了後は、質問の時間を設けた。「車いすラグビーで、けがをしたことはありますか」「いつから始めたのですか」「試合では、何連勝しましたか」などの質問が出された。
松波さんと横内さんは、「中指や肩の脱臼をしました」「小学4年生から」「23歳でけがをして、車椅子ラグビーを始めて5年目」「全国に11チームあり、今年、北海道は11番目でした」などと丁寧に答えていた。
松波さんは、「みんな楽しくやってくれて上達しました。私たちも楽しめました。パラスポーツである車椅子ラグビーを体験したことを、ご両親にも話してほしい。このような経験を通して、共生社会につながってほしい」。
横内さんは、「みんなと楽しくできて良かった。私たちは選手なので、応援してほしい」などと語った。
最後に児童全員で「ありがとうございました」と礼を述べ、児童たちにとって貴重な経験となった。
なお、当日は午前中に中名寄小学校の5・6年生が、車いすラグビーを体験した。



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