なよろうの妹「Yoroko」など まちおこしPで風中3年生が発表 風連中・名寄小で市教研大会

【名寄】

 2025年度の名寄市教育研究大会が、7日午後1時25分から名寄小学校と風連中学校で開かれた。
 名寄市教育委員主催で、名寄市教育研究所が主管。同研究所の研究主題は「心豊かに、たくましく生きぬく児童生徒の育成」。
 このうち、風連中会場には、教職員、助言者、市議会議員など約60人が参加。
 冒頭、主催者を代表して岸小夜子教育長が「研究大会が、一人一人実り多いものとなるよう願っています」と挨拶した。
 同校の研究主題は「自ら学び、成長し続ける生徒の育成~非認知能力を育む教育活動を通して~」で、1年生から3年生まで授業を公開。
 1年生は美術科、2年生は国語科の授業を行い、3年生は総合的な学習の時間に取り組んだまちおこしプロジェクトについて、7グループが発表。小川優汰教諭が「小学校から9年間学んできた成果を発表してほしい」と話した。
 「カフェ」をテーマにしたグループは、名寄に木造でガラスのテラスがある「世界交流カフェ」を作り、大福、ブラジルプリン、地場産の野菜などを提供する。
 「パック」をテーマにしたグループは、名寄市の観光キャラクター「なよろう」に、新たに妹「Yoroko(よろこ)」を加え、ゆるキャラきょうだいとして売り出す。特に、Yorokoは、もち米が入った「よろこちゃんの顔パック」を7枚入りで746円(割引後465円)で売り出し、市役所周辺の空き地に店舗も設置する―などを提案。なよろ観光まちづくり協会の栗原智博会長も「おもしろい」と関心を示していた。
 「スキー」をテーマにしたグループは、ピヤシリスキー場の知名度アップで発表。キッチンカーでの「煮込みジンギスカン」「お汁粉」の販売と、そりで滑った距離を競うイベント「名寄ソリリンピック」開催などを提案。
 「道の駅」をテーマにしたグループは、道の駅にはシンボルがないのでシンボルをつくること。新たなキャラクター「らいすけ」などを提案した。
 「屋台村」を提案したグループは、他のマチにある屋台村を名寄にも建設しよう―と提案。候補地として、駅前通り、旧豊西小学校跡地、新たな高速サービスエリア、道の駅などを挙げた。
 「禁煙」をテーマにしたグループは、20歳から60歳までの40年間喫煙したら、たばこ代が846万円かかること。健康な人と喫煙者の肺の写真を並べ、お金もかかり、健康に悪いことを発表した。
 「温泉」のグループは、名寄に温泉プールの建設を提案した。
 発表後のまとめで、生徒の一人は「小学生から9年間、名寄のことを学び、中3で現実を考えた発表ができた。自分自身のプレゼンの力にもなりました」と感想を述べた。
 同校の他、名寄小学校でも研究大会が行われ、1年生の国語科、6年生の社会科などで公開授業が行われた。
 公開授業の後は、研究協議が行われ、活発に意見を交換した。

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