建設産業へ関心高める 名寄高校でICT体験講習会 楽しく最先端技術に触れる

【名寄】

 北海道主催の「ICT体験講習会」が、12日午後1時20分から名寄高校(今中勇希校長)で開かれ、同校情報技術科の2、3年生(24人)が、最先端のICT(情報通信技術)に触れた。
 道では、建設産業の担い手確保の取り組みの一環として毎年、高校生を対象にICTの活用状況といった座学や、ICT機器を使用した体験授業を開催。最新技術を学び、建設産業へ興味を深めてもらうことが狙い。
 冒頭、道建設部建設管理課の担当職員が「建設産業はインフラ整備や災害復旧など、地域の暮らしを支えるために、なくてはならない重要な産業。でも、担い手がいなければ建設産業も立ち行かなくなる。皆さんには北海道の建設産業に興味を持ってもらいたい」と呼びかけた。
 前半は座学で、赤川建設興業株式会社(本社・旭川市)工務部の竹村望部長が、労働力人口の減少を補うため、ICT技術の導入により、仕事の効率化や生産性を確保していることを説明。
 その一端として、名寄高校の校舎や敷地を上空からドローンで撮影した3D映像を紹介し、校舎の高さなどを瞬時に割り出すなど技術を紹介。竹村部長は「この3D映像は、点の集合体(点群)からなり、300枚の写真を合成して製作。日頃は盛土の測量などに活用している」と説明。
 高齢化社会や人口減により、建設業に従事する人材が不足している現状や、ICTを活用した最先端の施工事例を紹介。「建設業はやりがいのある仕事。新たな技術導入に併せて、皆さんのような新たな力を必要としている」と呼びかけた。
 続いて、同社の社員を講師に、ICT機器を使用した体験授業を実施。「3Dスキャナー」「ドローンシミュレーター」「サイトストラクチャー」の各コーナーが設けられ、生徒たちは楽しみながら最先端の技術に触れ、関心を高めていた。

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