【名寄】
風連中学校(石本義行校長)の命の授業(性教育)が、19日午前11時35分から同校で開かれ、名寄市立大学看護学科の加藤千恵子教授と学生らを招き、性や命について正しい理解を深めた。
1年生16人は「第二次性徴について」、2年生13人は「性の多様性について」、3年生22人は「命とどう向き合うかについて」をテーマに実施。加藤教授と松下由維助手の他、ケアカウンセリングを学んでいる看護学科4年生の大室和奏さん、吉田遥未さん、遠野由奈さん、西垣好恵さんが協力した。
このうち3年生の授業では、「自分の体を守るために知っておきたい性のこと」と題して学生4人が企画・実施。生徒の緊張を解くため、ランサムジャンケンからはじめた。
秘密を守る、自分のペースで話す、メンバーの発言を否定しない、話したくないことは無理に言わない―など六つのルールを話し、性感染症などについて説明した。
色のついたビーズの入ったカップを二人で一緒にした後、半分に分け、それを3回繰り返した。学生3人が持っていた特定の色のビーズが、半分くらいの生徒のカップに入り、感染の恐ろしさ(ピンポン感染)を伝えた。
デートDVと、SNSの使い方による具体的な事例について、学生を交えて四つのグループで討議。グループの代表が、それぞれ報告した。
最後に、自分の気持ちを伝えること、嫌なことは、はっきりと「NO」と言うこと、もし、「何か変だな」「嫌だな」と思った時は、友人や家族、先生、信頼できる大人に相談してほしい―と訴えて終了した。
看護学科で保健師課程を履修している大室さんは「私たちが話したことで、性の悩みや困りごとがある時は、相談できることを知ってほしい。どんなことでも相談してほしい」。吉田さんは「学校では教わらないことなど、中学生にはセンシティブな内容だった。みんな仲良く、積極的だった。今日の話を、時々思い出してほしい」と話す。
加藤教授は「性教育は、生徒に年齢が近い学生の方が伝わると思い、学生中心に話をしました」と語った。


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