なよろ観光まちづくり協会 名寄市立大学生が福袋考案 餅やジンギスカンなど多彩 地元特産品詰まった8種を販売 帰省時の土産や観光客などに好評

【名寄】

名大生が考案した福袋をPRする村岡さん

 なよろ観光まちづくり協会(栗原智博会長)でアルバイトを行っている、名寄市立大学生8人が選んだ名寄の特産品が詰まった福袋が、「よろーな」1階のギフトショップ「Clim(クリム)」で販売されており、市民や観光客から好評を得ている。
 福袋は「名大生が作る、帰省のときに持っていきたい福袋」をコンセプトに、2千円福袋(2千円以上の特産品+Clim商品券300円)と、3千円福袋(3千円以上の特産品+Clim商品券500円)を各4セット製作した。
 考案したのは、名寄市立大学の村岡麟さん(看護学科4年)、栗田茉央さん(同2年)、多田佳子さん(同2年)、谷本愛珠さん(社会福祉学科1年)、石川真季花さん(社会保育学科3年)、鈴木美優さん(同2年)、七尾梓さん(看護学科2年)、菊地雪花さん(同1年)の8人。
 同協会事務局では「特に名寄で暮らしてまだ間がない1年生にとって、帰省する際、何を買って帰ったら良いのか分からないことが多い。名寄の特産品が詰まった福袋をお土産に持って帰れば、喜ばれるのではないか―と思い、福袋を製作した」という。
 切り餅や玄米ほうじ茶、なよろうピンズなど「名寄のおいしいとかわいいがぎゅっと詰まった福袋」。煮込みジンギスカン、生しぼりスイートコーン、だいふくの実など「甘い×しょっぱいが詰まった無限おいしい福袋」。もち米のカヌレ、ロールケーキなど「甘いもの好きにぴったりの福袋」など、学生が厳選した名寄の特産品入りの福袋8種類を用意した。
 ギフトショップには福袋が並び、「定番からちょっぴり大人な味までバランスよく詰め込みました」「名寄のおいしいものをぎゅぎゅっと詰め込んだ、とってもお得な福袋です」などと商品をPRするポップも大学生が手作り。
 また、福袋には中身の内容や考案した学生の写真とPRコメントなども記され、来館者が手に取りやすいデザイン。50袋限定で製作したが、販売開始から1週間ほどで半分以上販売(24日現在)されている人気ぶり。同協会事務局では「若者からお年寄りまで、幅広い世代から好評を頂いている。名寄土産に―と複数個買い求める観光客の姿も見られている」という。
 村岡さんは、切り餅や玄米ほうじ茶などの福袋を考案。「名寄のお餅がすごくおいしいです。もち米農家でアルバイトもさせてもらい、大学の授業でも農家と関わる機会もあり、農業や農家に愛着があります。年末年始にはお餅が食べたいですし、飲み物も一緒にあればいいな―と思い、この福袋にしました」と、名寄愛が詰まった福袋となっている。
 大学生たちは土曜、日曜を中心にバイト。村岡さんは「将来は保健師を目指しており、地域とのつながりを大切にしながら、医療の分野からまちづくりをしたいと考えています。観光という視点でまちづくりを行っている観光協会で働くことで、いろいろな人と出会えて毎日が楽しいです」と笑顔。
 同協会事務局は「大学生が来てくれたことで職場が活気づき、大学生がこんなに頑張ってくれているのだから、自分たちも頑張らなければ―と背筋が伸びる思い」と、大学生たちの活躍に目を細めている。

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