稚内産クラフトビールの製造、商品化を手掛けるヤムワッカ・ブルーイング代表の石原崇さん(48)=㈱ほく商代表取締役=。1月27日付で税務署による酒類製造免許を取得し、29日には工場で初めてとなるクラフトビールの仕込み作業を行った。石原さんは3月の販売開始を目指し「稚内らしいビールに仕上げ、地元や観光客の方に味わって頂ければ」などと展望を語った。
石原さんは「クラフトビールを中心に、みんなが集まれるようなものにしていきたい」と展望を持ち、商品化に着手。昨年10月には工場にビールを製造するための様々な機械類を搬入、組み立てし、配管設備や電気工事を経て、試運転などを行ってきた。
29日は工場での作業現場を報道機関に公開。現時点では麦やホップを原材料に350ミリリットル入りで、味が異なる3種類の商品化を目指す。価格などの詳細はこれから詰めていく。
1度の仕込みで500㍑の生産を目指し、ビールをつくるための糖化釜(マッシュタンク)や煮沸釜(ケトルタンク)、湯を沸かすためのホットリカータンク、熱交換器、冷たい液体をつくるためのチラーのほか、5基の発酵タンク、ホップをタンクに送るためのホップガン、ビールの缶詰機、樽洗浄機などの機器を運用する。
今春を目途に中央地区でビアバーの開設に向けて準備を進めるほか、ふるさと納税の返礼品登録やインターネット販売も手掛けていきたいという。
クラフトビール製造に向けて、具体的な計画を立て始めたのが2024年1月頃。経済産業省の事業再構築補助金の交付決定や、美深町のクラフトビール工場の美深白樺ブルワリーに通い、製造などに係る知識を深めた。その後、市内末広4の水産加工場跡地をクラフトビール工場に改修。免許取得を経て、ようやく工場が本格稼働し、日本最北の酒蔵が誕生した。
石原さんは「ビールの製造方法を学び、工場となる場所を探すなどの苦労があったが、振り返ると感慨深いです。ずっと走り続けてきたが、本格的な動きはこれから始まるので努力していきたい」と述べた。(梅津眞二)
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