風連町・名寄市合併20年を迎えて⑧

第8回 止まらない人口減少①

 2006年3月27日に合併して間もなく20年。
 総務省が8月に発表した25年1月1日現在の人口動態調査によると、外国人を含めた日本の総人口は、前年比55万4485人減の1億2433万690人。道内人口は、4万9158人減の504万4825人となっている。
 国内の日本人人口は、08年をピークに16年連続の減少。道内においても、1997年をピークに27年連続の減少となっている。昨年の全国の出生数は68万7689人と過去最少で、死亡者数は159万9850人と過去最大。91万2161人の自然減となっている。
 道内で人口が増加したのは恵庭市、倶知安町、南幌町、東川町など8市町村。このうち、日本人が増えたのは、札幌市、旭川市の通勤圏である南幌町(142人増)と東川町(63人増)の2町しかない。
 一方、外国人は、前年比35万4089人増の367万7463人が国内に居住する。このうち、道内には1万738人増(19・5%増)の6万5621人が居住し、増加率は全国最多となっている。
 名寄市においても、2025年11月1日現在の外国人数は135人と、11年前に比べて2倍以上に増えている。
 名寄市の人口の推移を、合併前の風連町、名寄市の単位でまとめた【表1】。
 地区別でみると、風連地区は1955年の1万3101人をピークに年々減少。直近の2020年国勢調査は3494人であるので、65年間で約73%の減少率となっている。合併後の10年以降の国勢調査、住民基本台帳人口の推移をみると、毎年約100人減少している。
 一方、名寄地区は1965年の3万6106人をピークに減少に転じ、2020年国調では2万3788人で、55年間で約34%減少している。合併後の国調の10年と20年を比較すると、10年間で2255人(年間225人)が減少。住基人口は直近の5年間で2318人減少しているので、1年間の平均減少数は464人と減り方は大きい。
 名寄市全体でも、20年の国調は2万7282人と、ピークから2万人以上が減少している。直近の40年間で最も減少数が多かったのは、国鉄(現JR)の広域異動などの影響があった1990年の3875人。また、最も減少数が少なかったのは、名寄市立大学の開学で学生が増えた2010年の1037人となっている。
 国勢調査は実際に住んでいる人口のため、住民登録者数を表す住民基本台帳人口数とは異なる。風連地区では住基人口の方が多く、名寄地区では国調人口の方が多い。直近の3年間の住基人口による減少者は全体で1893人、年平均で631人が減少。特に、近年の減り方は著しい。
 市市民課から転入・転出の状況(社会増減)、出生・死亡の状況(自然増減)の資料を提供してもらった【表2・表3】。
 24年度の外国人を除く転入者は合計1015人。転出者は1350人で、差し引き335人の社会減となっている。外国人は93人が転入し、82人が転出しているので11人が増加。その他の増減も含め、全体では318人の社会減となっている。
 次に、日本人の転出入の内訳をみると、転出超過が多い自治体は札幌市(161人)と旭川市(105人)が突出している。逆に、転入超過が多いのは、宗谷管内(30人)、上川管内(23人)となっており、上川管内のうち美深町は25人、下川町は12人の転入超過となっている。道内全体の移動をみると、市部へは320人の転出超過、町村部へは67人の転入超過。道外へは、転出が82人上回っている。
 一方、出生、死亡の自然増減については、07年度が35人の自然減。21年度が189人で、24年度は同様に266人。
 近年は、特に出生数の減少が著しい。この17年間で出生数は半分以下となっており、名寄市でも予想以上の速さで少子化は進んでいる。
 全国的な少子化は、30年以上前から予想されていたが、国ではさまざまな政策が打ち出されているものの、あまり効果は上がっていない。
 なお、社会減と自然減を合わせた1年間の人口減は584人で、総務省が8月に公表した24年の暦年1年間の減少(634人)に比べて50人少なくなっている。