【美深】
上川総合振興局は「地域でつくる松山湿原木道補修プロジェクト」を実施する。美深高校1年生が10日に資材運搬で参加することになっており、事前学習が4日に同校で行われ、松山湿原など町内の観光資源について知った。
美深町仁宇布の松山湿原(標高797m、面積25ha)は毎年、道内外から観光客が訪れ、地域の重要な観光資源となっている。
湿原内の散策路として木道が整備されているが、近年、木道の一部で老朽化などによる破損が見られ、その都度、修繕してきたが、費用面や資材運搬手段の確保が大きな課題となってきた。
そこで、同局と町内のさまざまな関係者が連携し、地域一体で木道を修繕する同プロジェクトを企画した。
それぞれの役割は、美深高校1年生が資材運搬。美深町が同校から現地までの移動手段(バス)手配、職員による資材運搬。北海道森林土木建設業協会美深支部が木道補修作業。美深町観光協会が補修作業支援(昼食提供)、同校生への事前授業。同局は補修資材購入に当たる。
資材運搬は10日(雨天時は12日に延期)、補修作業は13日に行う予定となっている。
同校では、同プロジェクトに協力し、松山湿原の保全作業に参加することで、観光資源への理解を深め、郷土愛の醸成を図ることを目的としている。
事前学習が4日に同校で行われ、町観光協会の小栗卓事務局長が講師を務めた。
松山湿原は国内最北の高層湿原で、高山植物が群生していることや、ふもとには湧き水の「仁宇布の冷水」や16カ所の滝が点在すること。町内の観光資源についても解説し、生徒たちは理解を深めていた。