北海道消防協会名寄分会、下川で消防総合訓練大会 日頃の成果を披露 小型ポンプ、小隊訓練行う

【下川】

北海道消防協会上川地方支部名寄分会(分会長・岩村信雄美深消防団長)の第53回消防総合訓練大会が、6月30日午後1時から町内共栄町の「にぎわいの広場」で開かれ、消防団員たちが小型ポンプ実戦訓練などを通して、日頃の訓練成果を披露した。
上川北部消防事務組合管内消防団の一大行事。持ち回りで毎年開催しており、今年は下川、名寄、風連、美深、音威子府、中川の6消防団から185人が参加した。
開会式で、団員たちが分列行進で入場。国旗掲揚に続いて、消防殉職者に黙とうをささげた。
人員報告が行われた後、同組合幹部職員と来賓による観閲を受けた。
表彰状授与では、団員たちに特別功績章や功労章、勤続表彰などが贈られ、長年にわたる活動をたたえた。また、前回の小型ポンプ実戦訓練優勝の下川消防団から優勝旗が返還された。
大会長の岩村分会長は「消防団員はそれぞれ仕事を持ちながら、災害時には住民の身体、生命、財産を守るために崇高な活動をしている。自信と誇りを持って住民の安全安心、笑顔を守るために日頃の訓練成果を発揮してほしい」。
加藤剛士同組合管理者(名寄市長)は「訓練成果を発揮し、消防団の結束が強まること願っている」と挨拶。
田村泰司下川町長は「住民の安全安心のため、献身的な活動をされていることに感謝。健康に留意され、消防力の強化に尽力を」と歓迎の言葉を述べた。
その後、訓練がスタート。小隊訓練は「消防訓練礼式の基準」に基づいて行われ、指揮者の号令に合わせて小隊を編成し、向きを変えたり、隊列を組んで行進した。
小型ポンプ実戦訓練は、指揮者と補助員を含めて5人で実施。ホースを連結してポンプを作動させ、火元に見立てた的に向かって放水。迅速、正確な実演に観衆から拍手が送られていた。
閉会式では、小型ポンプ実戦訓練の成績発表で、音威子府消防団が優勝、中川消防団が準優勝となり、音威子府消防団に優勝旗が贈られた。
遠藤豊明同組合消防長は「各団とも日頃の訓練成果を十分に発揮していたと思う。小隊訓練は統制が取れていた。小型ポンプ訓練では安全確実、迅速に実施できていた。住民が安全安心を実感できるよう、心身や技術の鍛錬、備えをお願いしたい」と講評。次回開催地の音威子府村の遠藤貴幸村長の掛け声で万歳三唱を行い、訓練を終えた。
表彰を受けた団員は次の通り。
◇北海道消防協会上川地方支部定例表彰▽特別功績章=髙垣一志(下川・副分団長)、菊地広幸(中川・部長)▽功労章=桑村清(音威子府・分団長)、山崎正美(風連・副分団長)、木田保夫(下川・副分団長)、竹谷健一(美深・副分団長)▽感謝状=野崎政一(下川・前団長)
◇上川地区消防団長会定例表彰▽功労表彰=高橋伸典(名寄・副団長)、黒川陽子(名寄・分団長)▽20年勤続=小林保則(下川・分団長)、我妻昌幸(風連・分団長)、北野雅嗣(名寄・部長)、西村直也(美深・班長)、安田繁孝(美深・班長)、清水亮(名寄・団員)