下川商業高校 手作り衣装で見事な舞い 下商祭 制作動画やステージ発表も

【下川】

下川商業高校(濱下昌也校長、生徒88人)の学校祭「下商祭」が、20、21の両日に同校などで開かれた。
テーマは「『主役』~僕らの番だ~」。
初日は午前9時半に開幕し、生徒会制作のオープニング映像に続き、各学年制作の団旗・衣装をステージで発表。制作過程とともに「幸福な未来を見つめる絵」「夢心地を意味する花の絵」「形を際立たせる色合い」「動きやすい服の切れ目」「クラスの魅力を表現」「立体感を持たせるズボンの膨らみ」など説明し、デザインの色合いや形、素材を細部までこだわったことを伝えた。
各学年制作の公共マナーやエコ問題をテーマとしたCM映像、映画予告やミュージック映像をまねた動画を発表。生徒たちが忠実に場面を再現し、軽快なダンスも見せた。生徒が英語のレシピと会話で、買い物して料理をする企画も収録するなど楽しませた。
同校料理研究部は、生徒向けに町内の矢内菓子舗とのコラボでチュロス、ケータのケータリングとのコラボでヤンニョムチキン串も提供した。
午前11時半からは一般来場者を入れて公開。有志のダンス、歌、演奏など芸能発表。キッズスペースでは高校生が子どもたちにボールすくいなどの遊び、屋外ではキッチンカー3台がこだわりの料理を提供して列ができた。
2日目は各学年の手作り衣装をまとい、特養老人ホームあけぼの園前に移動して、施設利用者や地域住民にパフォーマンスを披露。多くの来場者の声援を受けながら、学年ごとに見応えある踊りを発表した。
3年生は全員仮面を着けて登場し、踊りの途中で外す演出も。「全員が主役になれるよう、より良く見せる配置や振り付けにこだわった」とし、次々に隊形や動きを変えながら見る人を魅了。全校生徒でよさこいを踊って締めくくった。
高橋成生さん(3年)はパフォーマンスを終え「時間をかけて練習を重ねた成果が出せた」。1年生は「少人数校ならではの盛り上がりがあって、すごく楽しかった。同級生も先輩も近くに感じて、一体感があった」と話す。