上川北部森林管理署 国有林で枝打ち作業 下川町林業体験バスツアー 森林の役割などにも理解深める

【下川】

上川北部森林管理署(赤羽根浩署長)、下川町共催の第15回下川町林業体験バスツアーが、18日に開かれ、町内班渓の国有林でアカエゾマツ(29年生)の枝打ちを行った。
町と同森林管理署は、約1万8千haにおよぶ森林整備の協定を締結し、一体的で効率的な路網整備などの森林管理に取り組んでいる。
林業体験バスツアーは、町民に身近な森林に触れ合ってもらう機会として毎年企画。共同施業団地の林業体験を通し、森林資源の充実や森林環境保全への取り組みの重要性に理解を深めてもらうのが狙い。
今年も下川商業高校(キャンパス校)と士別翔雲高校(センター校)が、生徒間交流で行っている森林環境教育も併せて行われ、下川商高1年生39人、士別翔高総合ビジネス科1年生20人が参加。一般参加者合わせて約90人が国有林を訪れた。
班渓国有林を訪れ、赤羽根署長が「下川町は面積の約9割が森林で、うち国有林85%、町有林8%で、下川町は町有林を利用して、循環型の森林経営を構築する中で、その資源を活用した持続可能なまちづくりを展開している。木を育てて森をつくることは、木材を供給すること以上に、国土保全、水資源の涵養、地球温暖化の防止など、国民の生活にはなくてはならない働きをしている。木を育てて森林にするまで、多くの時間と人手が必要。この機会に、現在の豊富な森林資源に至るまでの先人たちの努力に思いをはせながら作業いただきたい」と挨拶。
同管理署担当者から、枝打ちの目的について「節のない良い材を生産するとともに、余分な枝を取って日当たり、風通りを良くすることで病気を予防、樹木を健康に育てる。見通しを良くして、作業効率を上げる働きがある」などと説明を受け、生徒や一般参加者はヘルメットを着用し作業開始。のこぎりを手に作業を行い、目の高さまで枝をきれいに切り落とした。
作業を行った生徒たちは「木を傷つけないように枝を切ることは、想像以上に大変だった」「枝の根本を1cm程度残して切ることが難しかった」などと語っていた。

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