地域の人材育成など期待 士別翔雲高校・名寄市立大学、高大連携事業の協定締結

【名寄】

協定を締結した家村学長(左)と佐藤校長

名寄市立大学(家村昭矩学長)と北海道士別翔雲高等学校(佐藤敬二校長)は「名寄市立大学と北海道士別翔雲高等学校の高大連携事業に関する協定書」を、27日午前11時から同大学で締結した。
名寄市立大学と士別翔雲高校は、以前から模擬授業、大学施設の見学ツアー、学生・生徒及び教員間の交流などを進めてきた。
士別翔雲高校の卒業生が名寄市立大学に多く入学するようになり、地元志向が強まっていることから、今後より一層の連携強化を深めるため、士別翔雲高校から呼びかけ、今回の高大連携事業に関する協定書の締結が実現した。
名寄市立大学にとっては名寄高校(2007年)、美深高校(18年)に続き3校目。
協定書は、教育をはじめとする諸活動について、高校と大学の相互連携を深め、高校生の主体的な進路選択に寄与する。高校生の学習意欲を喚起し、学習成果の向上を図る。高校と大学との教育研究活動等の相互協力により、教職員の資質・能力の向上、地域社会の活性化への貢献―などを目的としている。
事業内容は、大学での学びを体験する施設見学、模擬講義等の実施、主体的な進路選択を支援する高校への情報提供、出前講義等の実施、教育研究活動等における相互支援、情報交換等―となっている。また、有効期間は各年度単位だが、双方からの申し出がない限り延長する。
協定書にサインした後、佐藤校長は「これまで、大学施設の訪問や、模擬授業などで支援いただいてきた。地元の大学志向が強まってきており、本協定の締結により、今後も、さらなる交流や連携を進め、教育の活性化に努めていきたい。これまで尽力された皆さまに感謝したい」と挨拶。
家村学長は「65年前に当時の名寄女子短期大学が開設されて以降、地域の知の拠点としての役割を担い、人材育成に貢献してきた。今回の協定締結を大変うれしく思う。今後も、士別翔雲高校と積極的なつながりを持って、双方の連携強化に努めたい」などと挨拶した。
少子化などの影響もあり、名寄市立大学の志願倍率は年々低下している。今回の協定締結を機に、名寄高校や美深高校も含めた、さらなる情報発信、連携強化が期待される。

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