【名寄】
風連中学校(石本義行校長)の全校生徒59人は、17日午前11時35分から総合的な学習の時間で「キャリア教育」について学んだ。
文部科学省の事業の一環である「アントレプレナーシップ推進大使派遣」に申し込み、採択を受けての実施となった。
「アントレプレナーシップ教育」とは、起業家精神や起業家的な能力を育む教育のことで、単に起業家を育成するだけでなく、変化をチャンスとして捉え、新しい価値を創造し、社会に貢献できる人材の育成などを目指している。
講師は、北海道大学産学・地域協働推進機構スタートアップ創出本部アントレプレナー教育部門副部門長の椎名希美さんが務めた。
椎名さんは、診療放射線技師として病院に勤め、その後、大学院に進学し、ビジネスの分野を学んだ。
前半の講演では、変化をチャンスと捉え行動する。世界は大きく変化している―などと話し、「今後10から20年後、今の仕事の49%がAIに変わって無くなる」とのデータなども示した。生徒たちに対して、「アイデアは世界を救う。人が喜ぶことや助けることなど、新しい価値を生み出す体験をしてほしい」と呼びかけた。
後半は、各学年が3から4のグループに分かれ、クイズ形式でアイデアを出し合った。「あなたがドーナツ屋さんになった場合、お客さんは、さまざまな味を楽しみたいけど、たくさんのドーナツは食べきれません。どんな商品やサービスを考えますか?」との質問には、「ドーナツを小さくしてたくさん食べてもらう」「色や形を変えてみる」「たれなどをつける」などの意見が、各グループから出されていた。
最後に椎名さんは、「自由な発想で、いいアイデアを考え、実行してみて」と呼びかけた。
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