【名寄】
名寄南小学校(井上隆一校長、児童461人)の開校100周年記念式典が、22日午前9時から同校体育館で行われ、100年の歩みを振り返るとともに、多くの先輩が築いた伝統を胸に、未来に向けて歩み続けることを誓った。
同校は、1924(大正13)年10月に名寄南尋常小学校として、市内西2南9(現在の南広場)に開校。47年に現在の校名となった。70年に南小、曙小、共和小が新設統合し、72年には智東小とも統合し、現在地(市内西6南12)に新築移転(旧校舎)。78年には弥生小とも統合した。
平成に入り、少子化の波が押し寄せると同時に、学校施設の老朽化も進み、豊西小との統廃合も含め、2008年以降に新校舎建設の動きが加速。16年5月に現校舎が落成され現在に至る。開校以来、1万1986人の卒業生を輩出。地域とともに学校教育の歴史を刻んでいる。
同校では、開校100年の節目を祝おうと、現職・歴代のPTA役員、卒業生、地域連携協議会、企業・住民らで実行委員会(実行委員長・富田耕一郎PTA会長)を組織。記念誌作成や名寄歩道橋への開校100周年PR横断幕の設置などの記念事業を企画・展開。
また、100周年のテーマは、同校6年生からなる100周年実行委員がアイデアを出し合いながら考えた「笑顔と感謝の南小100周年~みんなで祝う南小100歳の誕生日~」を掲げた。
式典には児童、教職員、来賓ら530人が出席。冒頭、児童実行委員による記念企画として、南小の誕生から現在まで、プロジェクターの映像と児童のナレーションで100年の歴史を振り返った。
児童を代表して児童会長の佐々木歩美さんが「私が卒業し、大人になっても、『いつでも どこでも 力いっぱいがんばる南っ子』の合言葉を胸に、南っ子たちの笑いあり、楽しく運動や学習に頑張る、そんな学校であり続けてほしい。そのためにも私たちはもちろん、南小の後輩たちにも名寄のまちや、南小を大切に思う気持ち、自分を支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れずに持ち続けてほしい―と伝えていきたい。決意を新たにして今後の学校生活を力いっぱい頑張りたい」と挨拶。
全校児童による感謝の言葉では、学年ごとに南小を支えてくれた人々への感謝の気持ちを述べ、「先輩方が大切にしてきた伝統を守り、よく考えるたくましい南っ子を目指して頑張ります」と決意を述べ、元気いっぱいの歌声で校歌を斉唱した。
来賓を代表し、加藤剛士市長が「社会が大きく変わってきている中で、いろいろなことに興味、関心を持ち、挑戦してもらいたい」と祝辞。
富田実行委員長から井上校長に、記念品が贈呈された。
これを受け、井上校長が謝辞を述べるとともに、児童に向けて「地域の方々やお父さん、お母さんの大きな喜びは、南っ子のみんなが明るく元気に過ごしている姿を見ること。感謝の気持ちを忘れずに学校生活を頑張ろう」と呼びかけた。
同日午後1時15分からは、歌手グループ「カズン」によるアニバーサリーコンサートが、同校体育館で行われ、全校児童や教職員、卒業生、地域住民らが心を一つに歌声を響かせ、開校100周年を記念した。
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