無病息災などを祈願 名寄神社で「どんど焼き」

【名寄】

名寄神社(丸井一途宮司)の「どんど焼き」が、15日午前10時から同神社境内で行われ、しめ縄やまゆ玉飾りなどを持参し訪れた人たちは、炎と煙を全身に浴びながら一日も早いコロナ収束と無病息災を祈願した。
「どんど焼き」は、1月15日の小正月の行事。正月のしめ縄や松飾りなどを持ち寄り、積み上げて燃やすという日本伝統の火祭り。「どんど焼き」の炎や煙に当たると一年間、健康で過ごせるなどの言い伝えがある。
語源は諸説あるが、火がどんどん燃える様子、または「尊(とうと)や尊」というはやし言葉から生じたともいわれている。
この日は大雪に見舞われたが、同神社に設けられた焼き場には、市民約100人が訪れた。
各家庭から寄せられたしめ飾り、まゆ玉、松飾りなどといった縁起物が、高さ約3mにまで積み上げられ、丸井宮司のお払いの後、火が入れられた。
時間が経つにつれ炎は勢いを増していき、訪れた市民は、周りを1周して炎の熱や煙を全身に浴び、今年一年の健康や家内安全、交通安全、商売繁盛などを祈願。また、ハンカチを煙にかざして持ち帰る人の姿も見られた。
また、甘酒が無料で振る舞われ、多くの人がおいしそうに味わい体を温めるなど、好評だった。