下川の藤井ピアノ教室 中島莉那さん(下小4年)が全国へ 日本バッハコンクール地区大会で健闘 中島梨緒さん(下小6年)さらなる飛躍誓う

【下川】

町内の藤井ピアノ教室(小山恵子主宰)の生徒2人が、「第15回日本バッハコンクール札幌後期地区大会」に出場し、中島莉那さん(下川小4年)が小学3・4年A部門で優秀賞、中島梨緒さん(下川小6年)が小学5・6年A部門で奨励賞に輝いた。優秀賞の莉那さんは、2月に東京都で開催される全国大会への出場を決めた。
バッハコンクールは、音楽の原点「バロック」を学ぶコンクール。莉那さん、梨緒さん姉妹は、昨年12月に札幌のエルムホールで開催された予選会の札幌後期地区大会に出場。
小学3・4年A部門(33人出場)の莉那さんは課題曲「アレグロ」(モーツァルト)、小学5・6年A部門(24人出場)の梨緒さんは課題曲「古いドイツの踊り」(作者不明)を演奏した。
小山さんは「夏のコンクールが終了すると、その後は何もなくなってしまう。たくさんの経験を積んで、力をつけてもらいたいと思った」と、小山さんの勧めもあって2人は同コンクールに初出場した。
11月に開かれた教室の発表会「リトルコンサート2024」に向けた練習と並行して、バッハコンクール出場に向けてレッスンに励んできた。
会場は演奏者と審査員、観客との距離が近いとのことで、2人とも緊張したとのこと。地区大会を振り返り、莉那さんは「アレグロは短い曲ですが、明るい雰囲気で演奏するのが難しかったです。緊張したけれども、練習通り弾けました」。
梨緒さんは「両手共にメロディーを奏でる曲で、特に左手の8分音符が転びやすく難しかったです。少しミスしましたが、それ以外は練習のときよりも良い演奏ができたと思います」と語る。
母親の勧めもあって、莉那さんは小学1年から、梨緒さんは幼稚園年長から同教室でピアノを始めたという。
ピアノの魅力で、莉那さんは「曲に合わせて表情を変えたり、雰囲気を出して演奏するところが楽しいです」。梨緒さんは「曲によって全然雰囲気が違うところに魅力を感じます」とのこと。
全国大会は2月15、16の両日に東京都の浜離宮朝日音楽ホールで開催される。莉那さんは「300人ほどいる出場者の中で、上位を目指すのは難しいと思う。けれど、音を大きく、表情を付けることができるように演奏したいです」と抱負。
また、梨緒さんは、惜しくも全国出場はかなわなかったが、「来年の地区大会では優秀賞を取って全国に行けるよう頑張りたいです」とさらなる飛躍へ気持ちを新たにする。
小山さんは「莉那さんは、芯がとても強く、レッスンで伝えたことを一生懸命やるところが良い。梨緒さんは音楽性が高く、本番に強い、音楽を感じる心がある」と2人の成長に期待を込める。

日本バッハコンクール札幌地区大会で健闘した中島莉那さん(左)梨緒さん
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