多様な人との経験重ね　下川中21人が学び舎巣立つ

【下川】

下川中学校（越湖憲治校長、生徒58人）の第78回卒業証書授与式が、12日午前10時から同校体育館で行われ、3年生21人が学び舎を巣立った。
卒業生が保護者、教職員、在校生に拍手で迎えられ入場。越湖校長から一人一人に卒業証書を授与された。
越湖校長は「3年間、仲間と共に多様な価値観を持つ人と関わり、下川でなければ得られない、多くの経験を積み重ねた。頑張れば何かは得られる。目標を忘れず、次の一歩を踏み出してほしい」と式辞。
古屋宏彦町教育長は「自分を信じて挑戦し、力を発揮することを期待している」と告辞。伊藤亜由子ＰＴＡ会長は生徒一人一人の良さを引き出す同校の教育に感謝を込め、卒業生に「心が喜ぶことをしてみよう、たくさん『ありがとう』を伝えられるように心がけてみよう、教えを思い出し、試行錯誤しながら人生を楽しんでみよう」と祝辞を述べた。
在校生代表の中村山太君（2年）は「先輩は個性豊かでユニークな方ばかり。入学して緊張していた私たちを、温かく迎えてくれた。元気に率先して行動し、手本となって引っ張ってくれた」と送辞。
卒業生代表の鬼頭りりこさんは成長を支えてくれた教職員や保護者、在校生、地域に感謝の気持ちを伝えるとともに「3年間、充実した毎日だった。明るく元気な生徒が多いクラスで、気持ちを一つにして取り組んだ。元気が余ってか、騒がしくなって注意されることもあった。仲間と過ごした修学旅行は、日頃、体験できないことばかりで忘れられない。下川中の思い出と学びを胸に、それぞれの未来に向かって、力強く歩んでいく」と答辞を述べ、3年生全員で「ありがとうございました」と一礼。
全校生徒で「正解」を合唱して、別れを惜しんだ。

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