グリーンアスパラの出荷始まる JA道北なよろ選果センター 低温で生育遅れも、今週がピーク

【名寄】

 JA道北なよろ(村上清組合長)では、ハウス栽培によるグリーンアスパラの出荷が今月上旬から始まり、間もなくピークを迎える。
 昨年のアスパラの作付面積は、露地、ハウスを合わせて約105㏊で、このうちハウス栽培は約4ha。栽培農家戸数は約120戸、うち10戸がハウス栽培を実施している。
 同農協営農センター青果課の村上慎吾さんは、「アスパラの作付面積、農家戸数とも約15年前のピークに比べて大きく減少している」と話し、「第5次地域農業振興計画の振興作物に指定し、新植、更新の際の大苗などを助成したことで減少に歯止めがかかり、少しずつ持ち直している」と、今後の増産への期待を込めて語る。
 大橋の選果センターには、ハウス栽培の農家が出荷したアスパラが毎日届き、選別・集出荷の作業は一日置きに実施している。
 取材で訪れた18日は、2日分のアスパラを約10人のパート職員らが、手作業でサイズごとに150gの束にして箱詰めしていた。
 同農協によると、昨年のハウス用アスパラの出荷量は1万9266kg、販売高は3278万円となっている。
 村上さんは、「今年は、4月の低温で成長が遅れている。出荷のピークは間もなく迎え、出荷量が増えると機械での作業となる」と話す。また、「名寄のアスパラは寒暖差が大きく『甘い』と全国的に評価が良いが、市民の認知度は十分でないので、多くの人に『たくさん食べてほしい』」と語っていた。
 なお、露地物のアスパラは、5月中旬頃から出荷が始まり、下旬にピークを迎える予定。

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