名寄 公園や名寄川堤防で見頃 淡いピンク色の桜咲き誇る

【名寄】

 道北でも日を追って気温が高まり、ようやく春の訪れを感じさせる陽気となっている。この春の温もりに誘われるかのように桜前線も北上を続け、名寄市内でも淡いピンク色の桜が咲き誇り、見る人の心を和ませてくれている。
 桜が植栽されている市内の主な公共施設は、名寄地区が名所として知られている弥生公園をはじめ、名寄公園、大学公園、風連地区は望湖台、日進湖畔の他、名寄川左岸(名寄東病院東側)などがある。毎年、この時期を迎えると多くの市民が訪れ、季節を感じとっている。
 名寄を含め道北地方で咲く桜の大半は「エゾヤマザクラ」。今冬は少雪だったが、4月を迎えてもなかなか気温が上がらず、5月に入っても最低気温がマイナスとなる日も見られているが、日中は穏やかな陽気に恵まれる日が見られるようになった。
 市街地から程近い名寄公園の桜は見頃を迎えており、野鳥のさえずりが聞こえる空間で、美しい桜を見ながらスワンボートに揺られる親子連れや、のんびりと散歩を楽しむ近隣住人らの姿が見られている。
 一方、名寄川左岸にある桜並木も見頃となっている。
 この桜は1997年、98年に植樹されたもの。だが、手入れが十分に行き届いていなかったため、花数が減り、枯れ木となってしまった桜もあった。
 このような状況を受け、2021年に市民有志からなる「名寄川堤防の桜並木を守り育てる会」(今尚文代表)が発足。多くの地域住民の協力を得ながら、現存する約100本の桜の木を手入れするとともに、植樹も行いながら、市内唯一の桜並木の復活を目指して取り組んでいる。
 とうとうと流れる名寄川に沿って、満開の桜の木が立ち並ぶ癒やしの光景。
 桜はほのかに甘い香りを漂わせながら風に体を揺らし、人々の心に感動を与えている。

名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com