道北なよろが米、北はるかは生乳トップ 両農協とも過去最高更新 24年度の販売事業取扱実績

 道北なよろ農協(村上清組合長)の通常総代会、北はるか農協(小林治雄組合長)の通常総会が終了し、2024年度の販売事業取扱実績がまとまった。総額では、道北なよろ農協が112億6817万円と過去最高額を更新。北はるか農協が103億769万円と過去最高額となるとともに、初めて100億円を突破した。品目別では、道北なよろが米、北はるかは生乳が取扱高トップとなっている。
 管轄は、道北なよろ農協が名寄市。北はるか農協は美深町、下川町、音威子府村、中川町となっている。
 道北なよろ農協は、稲作と畑作がメインで、部門別の取扱高は農産61億3921万円、青果26億9533万円、畜産24億3361万円。
 品目別の取扱高は、米(当年度産)が44億9523万円でトップ。以下、生乳18億1956万、生食スイートコーン9億975万円、米(過年度産)7億8030万円、豚3億8712万円、生食カボチャ3億6007万円、アスパラ3億3793万円、加工カボチャ2億4324万円、乳用牛2億1632万円、タマネギ1億9664万円、生食バレイショ1億5549万円、小麦1億4696万円、大豆1億2566万円、そば1億1361万円、加工用バレイショ7255万円、花き5742万円など。
 米(当年度産)のうち、もち米は31億5758万円、うるち米は2億2608万円。スイートコーンは年々取扱高が伸び、24年度は過去最高となった。
 北はるか農協は、酪農がメインとなっており、部門別の取扱高は農産8億724万円、青果17億8329万円、酪農畜産77億1715万円。
 品目別の取扱高は、生乳が49億7410万円でトップ。以下、カボチャ9億3323万、素牛(F1)7億2432万円、素牛(黒毛)6億1372万円、トマト3億9123万円、素牛(乳用)3億8100万円、もち米(当年度産)2億9434万円、廃用牛2億4234万円、アスパラ2億2008万円、そば1億5786万円、小麦8739万円、葉菜類7761万円、エンドウ類7721万円、もち米(過年度産)5986万円など。
 そのうちトマト、アスパラ(ホワイト)、エンドウ類などはハウス栽培が主体となっている。
 総体の販売取扱高は、道北なよろ農協が112億6817万円となり、計画比で120・4%、前年実績比では111・1%。北はるか農協が103億769万円となり、計画比で105・4%、前年実績比では105・2%となった。
 近年の物価高騰に伴う販売単価上昇などの外的要因もあるが、もち米、スイートコーン、カボチャ、トマトなどで計画を上回った。一方、アスパラは春の天候不順が影響し、計画を下回る結果となった。
 なお、両農協の合計では215億7586万円となるが、農協取り扱い分のみの数値であり、農家が自主ルートで販売したものを含めると、5市町村の農業生産額はそれ以上になる。

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