昨年の3倍、266人が参加 名寄市立大オープンキャンパス 学科ガイダンスの内容も充実

【名寄】

 名寄市立大学(家村昭矩学長)の2025年度第1回目のオープンキャンパスが、6月28日午前10時半から同大学で開かれた。生徒140人、保護者126人の合計266人が参加。昨年の第1回目と比べて約3倍と、大幅な増加となった。
 このうち生徒は、栄養学科に26人、看護学科に61人、社会福祉学科に24人、社会保育学科に29人が参加した。
 玄関前では、吹奏楽部の演奏と、学科別に色分けしたTシャツを着用した学生が、生徒や保護者を出迎えた。
 今年は、高校の学校祭の関係などから開催時期を1週間早めた。また、学科プログラムを充実させるため、全体のガイダンスを廃止。家村学長は、ビデオメッセージで歓迎の挨拶を述べた。
 栄養、看護、社会福祉、社会保育の4学科に分かれて、学科ガイダンス、模擬授業、キャンパスツアー、学生との交流などを実施した。
 社会福祉学科のガイダンスでは、矢口明准教授が、社会福祉学科を志望する高校生や保護者などに「何のために大学に行くのですか?」「大学で学んだ知識を何に役立てたいのですか?」「卒業後は、どんな職業に就きたいのですか?」などと問いかけ、学科の特色や取得可能な国家資格、募集の内訳、小論文や面接時の心構えなどを、分かりやすく伝えていた。
 模擬授業は、栄養学科が「栄養の消化と吸収について」(山本達朗教授)、看護学科が「認知症とは?―認知症の方の気持ちを体験してみよう―」(高橋智美教授)、「保健師の仕事を紹介します~保健師の行う保健指導とは~」(播本雅津子教授)、「タッチケアで自分と大事な人を癒そう」(加藤千恵子教授)、社会福祉学科が「映画から考える戦後日本社会と福祉」(江連崇講師)、社会保育学科が「保育のなかのジェンダーを考える」(長津詩織講師)をテーマに実施した。
 副学長で入試広報委員長を務める結城佳子看護学科教授は「1週間早めたこともあり、昨年より参加者が大幅に増えた。本学の場合、オープンキャンパスの出席者は、受験する割合が高いので期待したい。学科ガイダンスを充実させたことで、連携教育の充実、援農有償ボランティアの取り組みなど、特色ある教育内容を訴えていきたい」と話している。

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