【下川】
下川商業高校(鎌本光司校長)の「吉本興業より学ぶプレゼンテーション講座」が、3日午前10時40分から午後3時15分まで開かれ、同校の全校生徒が学んだ。
下川町と吉本興業は、2018年7月に「SDGs推進における連携協定」を締結。下川町の「ローカルの力」と、吉本興業の「エンタメの力」を生かして、持続可能な地域社会の実現を目指している。
昨年に続き同講座が実現。吉本興業札幌支社の芸人から、コミュニケーション能力、自己表現力の向上などを学んだ。
同校を訪れたのは、なかもりあやさんと、ビッグボイス☆とっちさんの2人。
3年生に対する講座は、札幌在住の放送作家・砂川一茂さんの司会ではじめた。
2人とも、NSC(吉本総合芸能学院)札幌校の3期生。なかもりさんは、福島県出身で東京の専門学校で舞台芸術などを学び、札幌のNSCでお笑いの世界へ入った。とっちさんは、道内出身で警察官を19年務めた後、お笑いの世界に飛び込んだ。それぞれ、ピン(1人)芸人として活動している。
砂川さんが「ネタはどうやって作るの?」と尋ねると、なかもりさんは「自分の身近に起こったこと、感じたことをスマホに書き込む」。とっちさんは「ネタは社会の代弁なので、思いついたことは全てノートに書き込む。地域に出かける時は、そのマチのことを事前に調べておく」などと答えた。
休憩後は、進学や就職などに備え、模擬面接を実施。なかもりさん、とっちさん、進路担当の教諭が面接官役となり、生徒5人が面接を受けた。
5人は、砂川さんの司会で、希望する分野の大学や専門学校、就職先などを述べ、それぞれ、1分間の自己PRを行った。
面接官役の3人からは「心にしみて良かった」「自己PRが十分できていた」「表情管理がしっかりできていた」などの声が出された。一方、生徒からも「芸人として大切にしていることは」などの質問が出され、2人は「常にお客さまの方向を見て反応を確かめています」。「受けないとシーンとなるので、自分に自信を持ってやること」などと答えた。
最後は「あいうえお作文」を実施。生徒からは「しもかわ」にちなんで、「しぜん豊かな、もみじが落ちるころ、かわの流れる音を聞きながら、わらいながら歩く帰り道」などが披露された。
生徒たちは、楽しみながら自己表現力の向上などを学んでいた。
なお、午後からは1・2年生が合同で講座を受けた。



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