快適、安心の車中泊場所を提供 「なよろ温泉RVパーク」、8月からオープン予定

【名寄】

RVパークを整備する
なよろ温泉サンピラーの南側駐車場

名寄市は、「なよろ温泉RVパーク」を整備する。なよろ温泉サンピラーの駐車場を利用した車中泊専用のスペースで2台分を整備。電源設備を整え、トイレや入浴、ごみ処理などは同サンピラーを利用できるもので、8月をめどにオープンさせる予定だ。
RVパークは、電源などを備えた車中泊専用の駐車スペース。1区画が幅4m、縦7mのゆとりある広さとし、24時間利用できるトイレ、電源(100V20A以上)、車移動で15分圏内の入浴施設、ごみ処理などが認定の条件(日本RV協会)となっている。
道内には、認定されたRVパークが30カ所あり、このうち、上川北部は和寒町内の1カ所のみ。また、旭川以北稚内の道北エリアでみても和寒以外には整備されていない。
名寄市のRVパーク整備は、市の観光振興計画検証委員会の中で出された意見がきっかけ。車中泊のニーズが少しずつ高まる中、市内については24時間利用できるトイレのある道の駅の利用が多い。だが、車中泊にとってニーズの高い電源や入浴設備は整っていない。
さらに、旭川以北稚内間には和寒以外にRVパークを整備している市町村がないため、車中泊利用旅行者に「快適に安心して車中泊ができる場所」の提供を目的に整備する。
整備する場所は、なよろ温泉サンピラー南側駐車場の一部。車両2台分の2区画とし、各区画に電源設備をそれぞれ整備する。認定条件となるトイレ、入浴施設、ごみ処理などは同サンピラーで対応する。
7月中に完成、8月からの供用開始を予定している。利用は電話予約とし、通年で利用可能。料金は電源を使用する場合が1区画2500円。電源を使用しない場合の利用料金設定は検討中とのことで、担当する市産業振興課は「道内にあるパーク料金を参考に利用しやすい金額設定を考えている」と話す。
また、本年度については2台分の整備だが、今シーズンの利用状況やニーズの高まりなどを検証して増設するかを検討するとのことで、観光振興の一つとしていく考えだ。