カヌーや自然体験など トークショーも盛り上がる 名寄初のアウトドアフェス

【名寄】

 NPO法人なよろ観光まちづくり協会(栗原智博会長)主催の「なよろのアウトドアフェスティバル」が、3日午前10時からふうれん望湖台自然公園キャンプ場で開かれた。名寄の豊富な自然、人材を活用した市内初のアウトドアイベントで、多くの来場者がカヌーや自然探索などを体験してアウトドアを楽しんでいた。
 このイベントは、名寄の豊富な自然、人材を活用し、アウトドアを通じて名寄を盛り上げようと初開催したもの。観光協会に勤務する地域おこし協力隊員(観光振興分野)の森和季さん(26)が中心となって企画したもので、なよろ観光ボランティアガイドの会などの支援、協力を得て開催された。
 好天に恵まれ、絶好のアウトドア日和となり、多くの来場者が集まった中、開会式で栗原会長が「今日はアウトドアに関わるいろんな遊びや体験を通して楽しく過ごしてほしい」などと挨拶した。
 釣りやカヌー、自然探索、火起こしなどアクティビティ体験には多くの来場者が参加した。「湖上カヌー体験」は、カヌーガイドの資格を持つ森さんが担当。参加者たちは、パドルの使い方やカヌーの乗り方などを学んだあと、実際に湖にカヌーを浮かべて試乗した。
 参加者のほとんどが初心者だったこともあり、最初はカヌーのコントロールに悪戦苦闘していたが、森さんのアドバイスを受けながらパドル操作のコツを少しずつつかみ、うまくカヌーをこいで楽しむ姿が見られた。
 アウトドアライターとして活躍するホーボージュンさんをスペシャルゲストとして招いたトークショーも盛り上がった。ホーボージュンさんは、キャンプの魅力について「キャンプはすごく不便なもの。夜は寒く、暗く、怖い。だが、自然の中で過ごす経験が自分を大きくしてくれる。この経験を楽しんでほしい。また、キャンプは冒険するという気持ちで経験してほしい」と伝えた。
 また、世界中を旅したときのキャンプの思い出として「中国の砂漠で気温52度を経験したが、目を閉じてないと乾いてしまうほどだった。逆に、朱鞠内ではマイナス34・2度の中で野宿したこともあり、この地域では記録的なキャンプを経験できる」とも話した。
 これからキャンプを始める人、より充実したキャンプをしたい人などへのポイントとして、簡単に設置できるタープを有効活用して、寝るためのテントは片付けのことなども考えて小さめにすることを勧めていた。
 来場者は、ホーボージュンさんのトークを楽しみながらキャンプの魅力に理解を深めていた。