下川 地域の可能性拡大へ共創 プログラムスタートで説明会 町内外から20人参加し理解深める

【名寄】

 「下川地域共創プログラム」のキックオフミーティングが、1日午後7時から町公民館で開かれた。地域の資源を活用し、新たな商品開発や体験づくりなどを通じ、地域の可能性を広げていくことが狙いで、プログラム概要などに理解を深めた。
 同ミーティングは、プログラムのスタートに当たり、町内在住の大東洋克さんが発起人となって開催。町内外から約20人が参加した。
 同プログラムは、人口減少、都市部への流出、商店の減少などが進む中で、地域の資源や魅力を生かし、地域に新たなチャレンジを生み出し、新たな価値と魅力を創造するもの。町内外の人々が協働し、プログラムを立ち上げ、商品・サービス・体験などのモノ・コト事業の開発を通じ、地域の可能性を広げていく。
 ミーティングの冒頭、大東さんは「さまざまな領域のプロフェッショナルが集い、協力し合うきっかけにしたい」と説明。
 プログラムの概要について、挑戦したい人が集まり、知恵と力を持ち寄って実現するプロジェクトとし、「企画、商品開発、テストマーケティングまでを、3カ月以内という短いスパンで進めていく。その中で、問題点を早めに見つけて改善することが大切」とした。
 参加は居住地や所属を問わず、誰でも参加可能とし、「それぞれの能力を持った人たちが町の中にいるが、これまでそれらをつなぐ仕組みがなかった。いろいろなプロフェッショナルが連携し、事業化、販売化を目指す。課題をみんなで共有することで、いろいろなノウハウが集まると考えている」。
 地域共創の大前提として、「協力が得やすく、みんなで応援するなどの視点から、地域の課題解決をひも付けて考えること」とし、「とにかくアイデアを出してもらい、それをみんなで共有する。やりたい人がやると決めて、仲間と動くスタイル。支援の中でも、特に精神面のサポートが重要」と説明。
 プログラムへの関わり方で、「手伝ったり、場所を貸したり、素材を提供するといった関わり方や、支援できることを見つけたら飛び込むなどさまざま。地域共創の体制としては、基本的にアイデア単位のプロジェクトが自走していくことを狙っている」。
 進め方として、定期的な情報共有会や勉強会を開くとし、「アイデアを出して、すぐにやること。改善を繰り返しながら、粘り強く続けることが重要。そして、町の中だけに閉じない、共創の輪を広げること」と強調。
 地域共創を進める上での考え方で、「成功率はかなり低いと考える。たくさん打席に立つこと、小さなリスクで失敗を経験することも大切。専門外の人の意見をうまく取り入れると、案外成功へとつながることがある。互いにポジティブな思考で、建設的な意見を出し合うことが重要」などと呼びかけた。

地域共創プログラムのキックオフミーティング
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