【美深】
仁宇布小中学校PTA(藤田純会長)主催の「ククサ作り体験会」が、9日午前9時半から仁宇布コミュニティセンターで開かれ、子どもたちが木製のカップ「ククサ」作りを楽しんだ。
同校では、地域やPTAの活動が活発で、年間を通して多くのイベントを開催している。
運動会や文化祭などのイベントの際、ペットボトル飲料を用意していたが、空き容器がごみとなることや、脱プラスチックの観点からも、マイカップの持参を習慣化して、環境配慮への意識を高めよう―と自分でカップを作り、持ってきてもらうことにした。
美深に木工クラフト体験があることに着目し、道北着地型観光プロモーション推進協議会BASISの協力を得て、「ククサ作り体験会」を企画した。
同協議会では、町外からの来訪客をメインに随時、同体験会を開催しているが、今回、同校PTAからの依頼を受け、初めて町民を対象に開いた。
同校児童生徒と保護者の22人が参加。講師は同協議会の小栗卓さん(美深町観光協会事務局長)が務めた。
「ククサ」とは、古くはフィンランド北部のラップランドの先住民族が手作りした木製カップ。フィンランドではシラカバから作っているが、美深では町の木でもあるエゾマツをはじめ、道北産の樹木を使用している。
前段で小栗さんが「ククサ」のキット製作を実演。角材をさまざまな機材で切削しながら、カップの形状を作る様子に、子どもたちも興味を寄せた。
その後、子どもたちがキットから製作作業をスタート。工程として、取っ手のデザインを鉛筆で下書きし、クラフトナイフで削って形を整え、やすりで磨き、オイルを塗って完成させた。
形をきれいにするのに苦労していた様子だったが、出来栄えにも満足し、自分だけのオリジナルカップを仕上げていた。
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