名寄市南保育所、48年の歴史に幕へ 閉所式で別れを惜しむ 4月から認定こども園「あいあい」

【名寄】

名寄市南保育所(谷口恭子所長、入所児84人)の閉所式が、26日午前10時から同所で行われた。子どもや関係者たちが3月いっぱいで閉所することになる保育所への別れを惜しんだ。
同所は1976年1月1日、現在地の西6南9に開所。子育て支援の拠点施設として地域とともに歩んできたが、施設の老朽化や少子化などを理由に西保育所(西6北4)と統合し、今年4月から市立認定こども園「あいあい」(西6南9、現在の南保育所東側に開設)が開園することに伴い、3月末で48年の歴史に幕を下ろすことになった。
閉所式で、加藤剛士市長は「たくさんの子どもたちが遊んで学んで巣立った南保育所。裏に新しいこども園ができ、新たなスタートとなるが、寂しい気持ちもある。父母の会、1区町内会の皆さんに支えられて運営し、感謝している。子どもたちの皆さんが元気にすくすくと育って、立派なお兄さん、お姉さんに成長するよう頑張ってほしい」。
谷口所長は「48年間で954人の子どもたちが巣立っていった。保護者の皆さんとは感動を共有してきた。1区町内会の皆さんとは定期的に行事に参加され、見守ってくださり、感謝している。4月からはこども園『あいあい』で楽しい思い出をつくってほしい。3月までは南保育所でたくさんの思い出をつくろう」。
濱市祐介父母の会会長は「先生、町内会の方々に支えられ、心を一つにして、長年にわたって素晴らしい保育所を築いてきた。保育所にいたことに自信と誇りを持ってほしい」と挨拶した。
続いて、1区町内会(岡本喬会長)に、子どもたちから自分の似顔絵を描いた感謝状が贈られた。
開所から48年にちなんで、子どもたちで「48」をかたどった人文字を撮影、保育所の一年を振り返るDVDを上映するとともに、子どもたちが「さよならぼくたちのほいくえん~南保育所バージョン~」を元気よく歌い、残り2カ月ほどとなった保育所への別れを惜しんでいた。