【名寄】
名寄市防災訓練が、9日午前9時から名寄小学校、名寄南小学校、北国博物館を避難所に行われ、参加者は万が一の対応に理解を深めた。
洪水災害を想定し、「高齢者等避難(警戒レベル3)」発令時に開設する避難所への避難を体験してもらうもの。新型コロナ感染症拡大などの影響もあり、地域住民が参加しての避難訓練は4年ぶり。
市では、夜中に避難しなければならないような緊急かつ切迫した状況下であっても、避難所を開設するのか、市民が市役所へ問い合わせなくても分かるように、智恵文、名寄、風連の3エリアに区分し、各エリアで警戒レベル3以上の避難情報が発令された際、必ず開設する避難所(名寄地区=名寄小・南小・北国博物館、風連地区=地域交流センター、智恵文地区=多目的研修センター)をあらかじめ決めている。
今回の訓練では、名寄地区を対象に、名寄小、南小、北国博物館の避難所3カ所を開設。市民に実際に避難してもらい、緊急かつ切迫した状況でも安全に避難できるよう場所を確認してもらうことが狙い。
この日は同9時ごろ、市の災害対策本部から天塩川、名寄川、風連別川、豊栄川が増水し、氾濫する恐れがある―と想定して、「高齢者等避難」を発令。
訓練避難情報が、市公式LINE、市防災情報配信システム、携帯キャリアの防災情報受信設定端末、Yahoo防災速報アプリ設定端末、FMなよろの緊急割り込みを通じて市民に発信された。これを受けた市民は、各避難所を目指して迅速に行動した。
避難所を訪れた住民たちは、災害緊急時用の段ボール製ベッドや簡易トイレの利用方法について、担当職員から説明を受けた。段ボールベッドの上に座ったり、寝転んだりしながら感触を確認する様子が見られるなど、避難所生活の一端を体感。防災意識を新たにしていた。
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