小学生に学習支援 名高生・名大生がボランティア 3日間で児童約60人参加

【名寄】

 名寄高校(今中勇希校長)の生徒と名寄市立大学(家村昭矩学長)の学生は、24日から3日間、「よろーな」で小学生の学習支援ボランティアを行った。
 今中校長は「小中学校へのインターンシップの経験者、教員志望者など、教育に関わりたいと思っている生徒は多い。大学生にも協力を求め、初めて開催した」と話す。
 最終日の26日は、進路の決まった3年生など生徒11人と、学生3人が協力。小学生約20人が、学習支援を受けた。
 参加した小学生は、国語や算数のドリル、冬休みの宿題などを持参して、お兄さん、お姉さんから分かりやすく説明を受けていた。
 中名寄小学校の児童2人は、算数と国語のドリルを持参して大学生から教えてもらっていた。2人とも「楽しいです」と笑顔で話してくれた。
 社会福祉学科3年の酒井ゆりかさんは、「最終日の今日初めて参加しました。子どもに教えるのは楽しいけど、難しい面もあります」と語る。
 総合型選抜入試で名寄市立大学に入学が決まった名寄高校3年の松本侃士(やすあき)さんは「将来、教員を目指すことになるかもしれないので、ボランティアには、3日間とも参加しました。みんな真剣に取り組んでくれるので、教えがいがあります。忘れていることもあるので、思い出しながらやっています」と笑顔。
 岸小夜子市教育長も見学に訪れ、ボランティアの生徒や学生、子どもたちに笑顔で話しかけていた。
 3日間合わせて約60人の児童が参加。ボランティア、小学生の双方にとって、有意義な時間となった。