岩崎さんが世界ジュニア団体2位 杉山君はインターハイ優勝 下川商業高スキー部 世界・全国で活躍、町長に報告

【下川】

田村町長に報告した下川商業高校スキー部員たち

下川商業高校スキー部が、今シーズンも世界ジュニア選手権やインターハイのジャンプ競技で入賞するなど、世界や全国を舞台に活躍。7日午後4時に町役場で田村泰司町長を表敬訪問し、結果を報告した。
 同校スキー部の杉山律太君(3年、長野県出身)は、インターハイ男子ジャンプで優勝。宮様スキー大会国際競技会(以下宮様)のジャンプ少年組ノーマルヒルとラージヒルでも優勝した。4月からは東海大学でジャンプを続ける。「前回出場した世界ジュニア選手権に、今年は出場がかなわなかったが、悔しさをばねに国内の大会で優勝できた。下川町の支えがあったおかげ。来年こそ世界ジュニアで良い成績を残したい」と言う。
 廣波琉海君(3年、旭川市出身)は、男子コンバインドでインターハイ9位、全国高校選抜(以下全国選抜)8位、宮様3位。「シーズン初めをインフルエンザで出遅れたが、調子を上げ実力を発揮できた。春から自衛隊員になるが今までの経験を生かしたい」と語る。
小森野々花さん(3年、旭川市出身)は、女子ジャンプでインターハイ15位、全国選抜13位。保育士を目指して旭川市立大学短期大学部に進学する。「輝かしい成績は残せなかったが、30位以内2本目進出は達成。下川町で楽しくジャンプを続けられた」と話す。
齋藤優さん(3年、東京都出身、下川中卒業)は、女子ジャンプでインターハイ2位、全国選抜4位、宮様のノーマルヒル、ラージヒルとも5位。早稲田大学(通信制)で学びながら札幌でジャンプを続ける。「世界ジュニアのメダルを目標にしたが、出場できず悔しい。自分のジャンプに集中して国内の順位につなげた」。中学1年からの6年間を下川で過ごし「親と離れ不安だったけど、寮母さんやコーチが支えてくれ、先輩、同級生と切磋琢磨(せっさたくま)してあっという間だった。ここで培った技術と人間力を発揮し、多くの人に元気を与えられるジャンプをしたい」と語る。
岩崎里胡さん(3年、名寄市出身)は女子ジャンプで、世界ジュニア選手権で団体2位、個人18位。ワールドカップ(以下W杯)札幌と蔵王の大会にも出場を果たし、全国選抜でも2位に入賞。「世界ジュニアの団体銀メダルはうれしかった。W杯で日本代表に決まったときは不安もあったけど、いろいろな方のサポートで楽しく飛ぶことができた。同時に世界との差を感じた。来年最後の機会になる世界ジュニアで、個人もメダルを獲れるよう頑張る。団体でも自分が引っ張っていけるジャンプがしたい」と話す。
西田蓮太郎君(2年、上川町出身、下川中卒業)は、男子ジャンプでインターハイ4位、国民スポーツ10位。「目標に届かず悔しい。助走や飛び出しのポジションが不安定で、来シーズンは一つ一つ確認しながら、感覚を改善し頑張る」。
小林裕大君(1年、山形県出身)は男子ジャンプで全国選抜14位。「下川に来て1年。助走や飛び出しを教えてもらい、自分のジャンプが良くなってきた」と話す。
坂野旭飛君(3年、札幌市出身)は男子ジャンプで世界ジュニア選手権団体11位、個人24位。W杯で札幌と蔵王の大会にも出場。2月24日から3月20日までコンチネンタルカップに出場して世界を遠征中。ジャンプチームのある雪印メグミルク入社が内定している。
部員8人のうち、世界遠征中の坂野君を除く7人が、顧問の長谷川孝博教諭の引率のもと、田村町長を訪問。一人一人がシーズンを振り返った。
田村町長は「いつも応援している。卒業後も下川のことを忘れないでほしい」と激励した。