心豊かにたくましく 下川商業高で31人が入学式

【下川】

下川商業高校(鎌本光司校長、生徒88人)の入学式が、9日午後1時半から同校で行われ、新入生31人が高校生活をスタートさせた。
本年度新入生のうち下川中学校出身は10人、名寄市内は13人、士別市内3人、この他、道内の西興部と浜頓別、道外の新潟県、長野県、岩手県から1人ずつとなった。
新入生は、出席者から拍手で迎えられ入場。校歌紹介では、在校生が校歌を斉唱して新入生を歓迎した。
担任の藤林涼太教諭から名前を呼ばれると、新入生は返事をして起立。鎌本校長から入学許可を受けた。
新入生代表の松田琉聖さんは、同校の地域と一体となった特色ある教育を通して「新たな視点、価値観、考え方を学んでいきたい」と述べ、「校訓の『自律』に習い、目標に向かって粘り強く努力し、充実した高校生活を送る」と宣誓した。
鎌本校長は「下川商業高校には、一人一人に目を向ける、小規模ならではの教育がある。『自律』を校訓に、商業校の理念『人づくり』を目指す。新入生には良き伝統を引き継ぎ、新しい風を吹き込んでほしい。情報化社会において『何が本当か』『大切なものは何か』と問う習慣をつけてほしい。私たちには探究力がある。当たり前のことを徹底的にすることで、何かを成し遂げることができる。人工知能が発達する中、『人間らしさ』が問われる時代になる。相手の身になって考え、尊重して思いやりのある言動と行動を心がけてほしい。本校は家庭や地域と一体になって、皆さんが心豊かにたくましく成長することを支える。思い切ってさまざまなことに挑戦してほしい」と式辞を述べた。
田村泰司町長は「将来の目標に向け、自身を高めてほしい。町も特色ある学校教育が推進できるよう、さまざまな支援をしていく」。寺澤勇大父母と先生の会会長も「人を見た目で判断しないこと。自分から声をかけることで、思いがけない出会いが生まれる。3年間共にするクラスメートの良いところを、たくさん見つけてほしい」と祝辞を寄せた。

名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com