若い衆が威勢よく練り歩く 名寄神社例大祭 本祭りで「みこし渡御」

【名寄】

威勢良くまちなかを練り歩いたみこし渡御

 名寄神社例大祭の「みこし渡御」が、5日午前9時半から行われ、古式ゆかしい装束に身を包んだ行列が市内を練り歩くとともに、法被姿の若い衆が威勢の良い掛け声を上げながらみこしを担ぎ、家庭やまちの平安を祈願するとともに、名寄の夏を熱く盛り上げた。
 名寄神社(丸井一途宮司)、祭典実行委員会(大野茂実委員長)が主催。「名寄まつり」として長年親しまれ、今年も4日宵宮祭で幕開けし、5日例大祭、6日後日祭の日程で開催。
 みこし渡御は祭りの中心行事の一つ。氏神が年に一度だけ市中を巡り、市民の生活を見て回るものとされ、五穀豊穣(ほうじょう)や商工繁栄、市内平安などを祈願するもの。
 コロナ禍の影響で、2020年から3年間、みこしを載せたトラックが、市内を巡行する形で行われてきたが、昨年から従来のみこし渡御が復活。今年も名寄青年会議所のメンバーや陸上自衛隊名寄駐屯地の隊員をはじめ、市内事業所、一般市民がみこしを担ぎ、まちなかを練り歩いた。
 今年のみこし渡御は、午前9時半に名寄神社を出発して大野組所有地(西13南4)へ。同所有地からカエデ公園(西11南4、神事)を経て「よろーな」へ。その後、高橋組、吉田病院(神事)、ホテル藤花(神事)などを経て名寄神社へと戻るコース。
 法被に鉢巻き姿の担ぎ手たちが交代で重さ約300kgあるみこしを担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と威勢の良い掛け声を上げながら練り歩く勇ましい姿。この日は朝から厳しい暑さとなったが、沿道には多くの地域住民の姿が見られ、みこしを力強く担ぐ勇壮な姿に拍手や声援が送られた。