若手社員とも意見交換 下商生経済交流大使 4人がスズキ、戸田建設など訪問

【下川】

下川商業高校(濱下昌也校長)の3年生4人は、田村泰司町長、三津橋英実下川事業協同組合理事長らと一緒に、町と交流がある東京都の戸田建設株式会社、王子ホールディングス株式会社、静岡県浜松市のスズキ株式会社を、5日から7日まで訪問。販売実習などを行った。
町では、2008年度に「下川商業高校生経済交流大使」を創設し、コロナ禍を除き、町とつながりのある企業を訪問し、特産品の販売実習などを通して、高校生のまちづくりに対する意識の醸成などに努めている。
5日は、東京都の戸田建設を訪問して役員の表敬訪問、販売実習の後、若手職員と懇談。入社の動機や仕事に対する意識、ストレスへの対応の仕方など、幅広い分野で意見交換した。
6日は、浜松市のスズキを訪問。販売実習後、歴史館を視察研修し、同社役員と夕食懇談。7日は、再び東京に戻って王子ホールディングを訪問した。
参加した板野颯さんは「スズキへの就職を希望しているので、面接前に上の人とも話せて良かった。販売実習も下商オリジナルのうどんを完売できて良かった」。杉山璃子さんは「道外の会社を訪問でき、雰囲気や臨機応変な対応が経験できた。下商のことも知ってもらえ、この経験は、将来に役立つと思う」。藤原煌(きら)さんは「道外での販売実習は不安で怖かった。やってみて、こちらと変わりなく、落ち着いて販売できた」。丸井心晴(こはる)さんは「戸田建設のイチゴ、オリジナルうどん、生シイタケの販売などを経験できた。スズキの上層部と夕食懇談会を持てたことが、印象に残っている」と、それぞれの思いを語った。
引率した同校の藤田光明教諭は「訪問した3社は、いずれも下川町に対する熱い思いを感じた。参加した生徒は貴重な経験ができ、大変良かった。戸田建設では、若手社員と意見交換し、直接話が聞けたことは大変良かった」と述べ、今後は3社に対して「少しでも恩返ししていきたい」と笑顔で語った。
同行した田村町長は「参加した高校生にとって、今後の進路の参考など貴重な経験になったと思う。今後に期待したい」と述べていた。

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