【下川】
町内共栄町の藤井ピアノ教室(小山恵子主宰)に通う下川小学校の児童4人が「毎日こどもピアノコンクール」(以下、毎コン)の予選会や本選会で健闘。コンクールを振り返り、今後の抱負を語った。
毎コンは道内最大級のピアノコンクール。難易度の高い課題曲と選択曲を弾き上げることが求められる。
7月21日に旭川市内で開催された予選会では、中島梨緒さん(11)が6年生の部奨励賞、庄子蒼泉=あおい=さん(10)が5年生の部金賞、中島莉那さん(9)が4年生の部銅賞、田邊萌未=もみ=さん(9)が3年生の部銀賞に入った。
庄子さんと田邊さんは8月に札幌市内開催(3年生は5日、5年生は8日)の本選会に出場を果たし、入賞には届かなかったものの成長を実感し、貴重な経験となったようだ。
庄子さんは5歳からピアノを始め「ピアノの音色がすてきで、弾く人も聴く人も元気になれる」と言う。毎コンには5回目の挑戦で記念盾も授与された。本選進出は3度目で、3年生のときには銅賞を受賞した。課題曲にバッハ作曲「春 イ長調」、選択曲にハチャトゥリアン作曲「エチュード」を選び、「予選では体を使って伸び伸び弾けたが、同音連打が難しかった。本選では緊張して少しミスもあったが、2曲ともテンポを速くし、難しかった連打も全てはまった。11月の発表会では、踊りたくなるようなショパンのワルツ第1番『華麗なる大円舞曲』を、体で演奏したい」と話す。
田邊さんは小学1年でピアノを始め「『弾けた』と思う瞬間が楽しい」と語る。毎コンは2回目の挑戦で2回連続本選に出場。課題曲にバッハ作曲「インヴェンション1番」、選択曲に「ブルグミュラー作曲「アヴェマリア」を選び、「予選は曲の入り方がうまくいった。ペダルを曲に沿ったスピードや深さで踏みながら演奏するのが難しかった。本選では左手の演奏を改善して挑み、ミスもなく、先生に教えてもらったことが全部できた。入賞は逃したけど、自分の中では金賞。いっぱい練習をして発表会やコンクールに生かしたい。譜読みももっと上達したい」と言う。
梨緒さんは5歳でピアノを始め「弾き切ったときの達成感が楽しい」。毎コンは3回目の挑戦で前回は本選も経験した。「予選では練習で苦戦した、右手と合わせて左手で早く弾くところをうまく弾けた。バッハコンクールにも出るので入賞したい」と話す。
莉那さんも5歳でピアノを始め「すてきな音色で楽しい曲を弾ける。きれいに弾けると気持ち良く感じる」。毎コンは2回目で「予選でトリルという、指を速く動かす動きを上手にできた。強弱などの表現力をもっと磨きたい」と語る。
小山先生は「毎コンに宗谷地区が新設されて20年近くになるが、今回、ホールが美深から旭川に変わり、指導者としても勉強させてもらった。演奏した子どもたちにとっても大きな変化だったと思うが、練習やリハーサルを重ね、予選も本選も全員が今の自分にできる演奏を披露できた。今回の経験は成長過程のほんの一部なので、これからもたくさんの経験を積んで豊かな感性を磨いてほしい」と激励する。
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