身近な多くの職業を学ぶ 風連中1年「総合的な学習」 市内6事業所の職員を招く

【名寄】

 風連中学校(石本義行校長)の1年生14人は、7日午後1時20分から市内の6事業所の担当者を招き、職業について学ぶ「職業調べ」の授業を行った。
 同校では、総合的な学習の時間に多くのことを取り入れている。今回は、現在の社会の職業について知り、働いてみたい、調べてみたい職業を選ぶことを目的に開催。2年生で実施する職場体験学習の準備も兼ねて行った。
 五十嵐ホールディングス株式会社(建設)、株式会社西條(小売り)、グランドホテル藤花(ホテル・サービス)、北星信用金庫(金融)、住友ゴム工業株式会社名寄テストコース(製造)、名寄市役所(公務員)の6事業所から、社長や担当者が出席。会社の概要や仕事の内容などを、生徒たちに丁寧に説明していた。
 五十嵐ホールディングスの五十嵐幸次社長は、建設業の役割・使命について、「命と財産を守る」、「地域の暮らしを支える」―の大きく2点あることを訴えた。
 住友ゴム工業株式会社名寄テストコースの豊田祐二さんは、「名寄のテストコースは1991年開設で職員7名が常駐。地元の産業高校から昨年、今年と2名を採用した」などと述べ、名寄のテストコースの役割などについて語った。
 途中、生徒から「どうして名寄なんですか」「タイヤはどうして夏と冬に分けるのですか」との質問が出され、豊田さんは「雪と寒さが厳しいから、名寄を選びました」「冬のスタッドレスタイヤは、ゴムが柔らかく冬用。ゴムが柔らかいと、夏には向かない」などと丁寧に答えていた。
 同校1年の橋本樹さんは、「自分が知らないいろいろな仕事を知れて良かった。将来、教師を目指しているので、いろいろな人と関わっていきたい。ダンロップの仕事が面白かった」。遊佐美海(みう)さんは、「あまり知らなかった仕事の内容を、スライドや資料を通して知れて楽しかった。一つの会社でも、いろいろな仕事があることが分かった。五十嵐組の仕事が面白かった」と、それぞれ感想を述べていた。
 生徒たちは、身近にある会社や事業所に関心を持つ良い機会としていた。

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