間もなく収穫のピーク迎える ハウス栽培 ホワイトアスパラ 下川町上名寄 品地さん宅 糖度高く、みずみずしさが特徴

【下川】

 町内上名寄の品地一彰さん(37)宅では、ホワイトアスパラの出荷が始まった。
 ホワイトアスパラは、アスパラの若芽を土で覆って光を遮り、軟白化させて栽培する。この地方では、ハウス栽培がほとんどのため、ビニールハウスに遮光シートを被せて栽培している。
 JA北はるか農協販売部青果課の中澤拓也青果係長によると、町内でホワイトアスパラを栽培(JAに出荷)している農家は13戸で、数年前より若干増えており、作付面積は2・1haで、同様に微増となっている。
 中澤さんは「アスパラは、農協の地域農業振興計画の重要品目で、新植や更新にかかる費用などを助成している」と話し、グリーンアスパラは下川で、ホワイトアスパラは美深で、一元出荷を進めている。
 ホワイトアスパラを栽培している品地さん宅を、22日午後7時に訪れ、収穫作業などを取材した。
 品地さん宅は、ビニールハウス3棟の0・1haでホワイトアスパラを栽培。その他、グリーンアスパラ0・8ha、水稲(もち米)7ha、小麦2・4ha、カボチャ、施設園芸野菜などを合わせて合計12haを栽培。品地さんと妻、父親の3人で農作業をしており、田植え時の1週間と、秋の収穫時期20日から30日間、3、4人のパートを雇っている。
 ビニールハウスに遮光シートを被せてホワイトアスパラを栽培するため、日中の温度は50度まで上がり、昼間はとても作業できない。取材した午後7時過ぎのハウスの中は、温度が下がって少しひんやりとし、真っ暗な中での収穫作業だった。
 品地さんによると、ホワイトアスパラの収穫作業は、夜の7時から10時までの約3時間行うとのこと。「今後、露地のグリーンアスパラが始まると、午前中2時間(グリーンアスパラ)、午後2時間(同)、夜間3時間(ホワイトアスパラ)の3回作業する」と語る。
 ホワイトアスパラの収穫は15日から始め、間もなくピークを迎えるが、作業は6月まで続く。5月上旬からグリーンアスパラの収穫も始まるため、両方のアスパラの収穫作業は、約2カ月間続く。
 品地さんは、「ホワイトアスパラはグリーンに比べて糖度が高い。みずみずしく、甘みが強くておいしい」と話す。
 ホワイトアスパラに関する詳細の問い合わせは、JA北はるか農協下川支所(電話01655-4-2029)まで。

午後7時過ぎに収穫を行う品地さん

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