【名寄】
「雪あかりコンサート」が、17日午後6時から北国博物館ギャラリーホールで開かれ、来場者は窓越しに見えるスノーランタンのほのかな明かりと、素敵な音楽で癒やしの時間を過ごした。
同館では、北国「名寄」にふさわしい雰囲気で音楽を楽しむ機会を―と2002年から雪あかりコンサートを開催。しかし、新型コロナ感染症の拡大を受け、2020年2月のコンサート開催以降、中止を余儀なくされてきたが、4年ぶりに企画された。
同館周辺には、同館サポーターや職員の協力で、スノーランタンやスノードーム、スノーボールなどが配置され、ムードを盛り上げた。
コンサートには、子どもから高齢者まで約100人が来場。金田卓浩館長が「コロナも落ち着き、4年ぶりのコンサートで、再開を心待ちにしていた人もいらっしゃると思う。スノーランタンの光を眺めながら、美しい歌や演奏をゆっくり楽しんでください」と挨拶。
コンサートには、1961年に発足し、さまざまなジャンルの曲に挑戦している「名寄白樺合唱団」と、2004年9月の市民講座を機に誕生した「オカリナピーヴァ」の2団体が出演。
前半は名寄白樺合唱団のメンバー16人が出演。「ぼくらの世界」「夢をのせて」「Let’s search for Tomorrow」などを息を合わせて歌い、館内を美しいハーモニーが包んだ。また、無伴奏で、女性メンバーが「野に咲く花のように」、男性メンバーが「いざ起て戦人よ」の歌を、最後は男女混成で「若人の歌」を歌い、来場者から惜しみない拍手が送られた。
続いて、オカリナピーヴァのメンバー17人が、「早春賦」「夏の思い出」「雪のふるまちを」などを合奏。素朴で透き通るようなオカリナの音色が、来場者を魅了。
最後は、名寄白樺合唱団、オカリナピーヴァのメンバー全員で「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」の演奏や歌声を響かせ、名寄の冬のひとときを楽しんでいた。