【名寄】
伝統の風連獅子舞が、7日午前10時から風連・下多寄神社境内で行われた。110年以上、地域の人たちの誇りとして受け継がれてきた勇壮な舞いに、集まった多数の市民から盛んな拍手が送られた。
風連獅子舞は、1908(明治41)年に多くの人たちが移住してきた富山県から移入され、下多寄神社創建を記念して奉納されたのが始まり。コロナ禍の2年間を除き、毎年欠かさず下多寄神社祭で奉納されてきた。例年6日に行われていたが、今年は都合で1日延期された。
同地区は豊かな田園地帯で、伝統を担うのは農家の若者たち。風連獅子舞保存会(会長・山口祐司さん)のメンバーが、農作業の後、熱心に練習を重ねてきた。「今年も実りの秋を迎えることができ、練習にも力が入りました」と山口会長。
この日は下多寄神社祭の後日祭。五段雷の花火を合図に演舞スタート。笛、かね、太鼓のはやしに合わせ、全長5mの獅子が境内の広場いっぱいに躍動した。獅子捕(ししとり)の小中学生3人との呼吸もぴったりで「祇園ばやし」「吉崎」などの演目を次々披露。
演舞の終盤、にわか雨に見舞われ見物コーナーは傘の波。しかし、演舞は敢然と続行。勇壮さで跳ね返したかのように雨もぴたりと止み、無事に全ての演舞を終了。会場からひと際、大きな拍手を受けていた。
演舞終了後は、縁起の獅子による「頭かみ」。獅子の大きな口で、幼児たちの頭をカチカチ。びっくりして泣き出す子もいて、和やかな光景だった。


名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com