全道高校理科研究発表大会 稚内高科学部が11年ぶり地元開催に熱

研究発表する稚内高校科学部

 第64回全道高校理科研究発表大会(北海道高文連主催)は、18〜19日の2日間、稚内高校で開催。稚内開催は2014年以来11年ぶり4回目で全道42校の科学や化学、理科など46部活動から約330人が参加し、様々な研究成果を発表。道北支部から唯一出場している稚内高科学部も日頃の研究活動を伝えた。
開会式では、滝川高校校長の木下温理科専門部長、稚内高校校長の小林洋介大会委員長が激励。稚内高校の島田龍依生徒会長が歓迎の言葉を述べ、日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センター職員が「のぞいてみない?〜地下世界の探究〜」と題し講演した。
研究発表は物理10件、化学13件、生物13件、地学6件。稚内高科学部は、化学部門で「生分解性プラスチックの原料と分解されやすさの関係・第2報」を題目に、様々な牛乳や豆乳、卵白をそれぞれ加熱し、食酢を加えてガーゼでこすなど生分解性プラスチックを作製。全て同じ期間で土に埋めて質量を測り、分解効率の違いなどを発表した。
19日はポスター展示で審査部門68件、生徒の交流を目的とし審査がないオープン部門13件が出展し、研究内容をポスターにまとめて発表。稚内高校は審査部門で「稚内ブランド『勇知いも』でバイオエタノール合成・第3報」、「最北端の街稚内でツバメの営巣を観察」と題て発表し、化学部門で努力賞、ポスター部門は2件とも展示賞の結果となった。
全国大会の第50回全国高校総合文化祭は、来年7月26日から8月1日まで秋田県で行われる。全国大会出場校は次の通り。
▽物理—札幌啓成高校科学部▽化学—旭川北高校理科実験研究部▽生物—函館中部高校科学部▽地学—札幌啓成高校科学部▽ポスター展示—札幌南高校科学部。(千葉大輝)

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