【名寄】
名寄日台親善協会(中島道昭会長)による高校生台湾派遣事業帰国報告会が、10月30日午後4時半から市役所名寄庁舎で行われた。派遣された名寄高校(今中勇希校長)の生徒6人が、加藤剛士市長や藤田健慈同協会副会長らに、1週間にわたって訪問した成果などを語った。
同協会では、台湾の歴史や文化に理解を深め、豊かな国際感覚を身に付けることなどを目的に、昨年から名寄高校生を対象とした人的交流事業を展開。
今回の台湾訪問は、10月19日から25日まで1週間の日程で実施。選考の結果、同校2年の安達雄大さん、遠藤百々花さん、平林凛華さん、久末優奈さん、三浦唯翔さん、櫻田圭さんの6人の派遣を決定。今中校長、名寄市総合政策部交流推進課主査の李珮琪(リ・ペイチ)さんが引率した。
7日間の日程で高校4校、大学1校を訪問して交流を深めた他、アジアドローンセンター見学、練り物作り体験、台湾タイル博物館見学、文化路夜市見学などを体験。国立鳳新高級中学との交流では、名寄高校では初となる姉妹校提携を結んだ。
報告会で、今中校長は「鳳新高級中学以外からも継続した交流を求められており、今後もオンライン授業などを通じて、両校の親睦を深めていければ―と考えている」と報告。
生徒6人は現地で撮影した写真を用いて、訪問行程を説明。「文山高校を訪問した際は、英語でのプレゼンを通じて互いの高校について理解を深め、空き時間にはさまざまな話をして親交を深めた」「鳳新高校では姉妹校締結式を実施。歓迎セレモニーではダンスや歌の発表を楽しみ、私たちが披露したよさこいも、台湾の生徒たちに喜んでもらえた」などと報告。
台湾ではカルチャーショックも感じたとして、トイレットペーパーが流せず、ごみ箱に捨てること、街中でスクーターが多く走っていることなども紹介。
台湾での学びとして、「人とつながることの大切さを学んだ。国は違えどもつながることで、互いの文化や環境の違いを共有し合うことができ、刺激を受け合うことができることを学んだ」「伝えたいと思う気持ちの大切さを学んだ。英語での交流がほとんどで、文法をめちゃくちゃに話しても、伝えたいという気持ちが伝わり、相手も理解してくれ、コミュニケーションが活発になり、今でも連絡を取り合う仲になっている」などと語った。
6人とも台湾で多くの友だちをつくり、現在でもInstagramなどを通じ、交流を続けているとのこと。
今回の経験を今後に生かしたいとし、「視野を広げて、さまざまなことに挑戦していきたい」「多様な視点から物事を考え、将来の仕事に生かしたい」「自分から行動するということ。他の人がやりたがらないようなことでも、一人が行動するだけで周りの雰囲気が変わり、社会の中でも生かせると思う」などとした。
最後に生徒たちは、「参加人数の枠を増やしていただいたり、たくさんの資金面などのサポートをいただいたりと、本当にありがとうございました。私たちは普段ではできない貴重な経験や学びを得ることができました」と市民へ感謝を込めた。


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