【名寄】
名寄警察署(菊地俊也署長)の水難救助訓練が、10月29日午後1時15分から名寄市営南水泳プールで行われ、名寄南小学校(井上隆一校長)4年生が救助用ボートに乗って訓練を実施。児童たちも水害など災害について学んだ。
同訓練は、昨年から実施。今年は10月上旬に胆振管内白老町を中心とした記録的な豪雨の影響により、浸水など多くの被害が発生している。
名寄市内で災害は少ないものの、天塩川と名寄川の大きな河川があり、同署管内でも甚大な水害に備えるため、自宅や施設に取り残された児童を救出することを想定し、訓練を実施した。
同校では、4年生が社会科の授業で災害について学習していることから、昨年に引き続いて要救助者役として訓練に参加した。
訓練には、署員9人と児童73人が参加。児童たちは、同署に配備されている水難救助用ボート(5人乗り)に乗り込み、署員がこぎながらプール内を移動した。
さらに、毛布を使用した要救助者の搬送訓練に取り組み、力を合わせて要救助者を持ち上げるとともに、担架の代わりになることを知った。
児童たちは「本当の災害について知ることができました。どのようにして人を助けられるか、命に関わることなので、真剣に取り組んで考えました」「訓練でボートに乗りましたが、本当の水害ではもっと危ないことだと感じました」などと感想を語った。
署員たちも「水害が発生すると泥水であふれ、どのような障害物があるのか分かりません。溺れる危険性もあります。自分でも周りをよく見て、自分の命は自分で守るようにしてください」と呼びかけた。
竹中洋平副署長は「災害発生時に命を救えるように訓練を継続して実施していきたい」と語った。


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