STEP名寄教室 「おじいちゃんやったよ!」 池田結翔君、札幌ファイナルで金賞 ブルグミュラーコンクール、亡き祖父へピアノ演奏届ける

【名寄】

トロフィーを手に喜びを語る池田結翔君

市内西4南7のピアノ・エレクトーン教室「STEP(ステップ)」名寄教室に通う池田結翔(ゆうと)君(10)=名寄小4年=が、ピアノコンクール「2023年度ブルグミュラーコンクール(同実行委主催)」の北海道大会札幌ファイナルに出場し、小学3・4年B部門で最高賞の金賞に輝く健闘を見せた。
同コンクールは、幼児から一般までと幅広い年齢層を対象に開催。23年度は10月の地区大会(旭川、札幌、岩見沢、苫小牧)を経て、札幌ファイナルが12月2、3の両日に札幌の「ふきのとうホール」で開催された。
小学3・4年B部門には35人がエントリー。池田君は「タランテラ」を演奏。はっきりした音で演奏できる強みを生かし、この曲を選んだとのこと。
「テンポの速い曲で、ミスタッチしないように、速くなりすぎないように、かつ一定のテンポで弾くこと、また、強弱の幅を出し、強い音でも硬い音にならないよう、弱い音でもピリッとした音を出すこと、左手と右手の音のバランスなどに気をつけて弾きました」と語る。
多くの観客が見守る中での演奏に、「とても緊張しましたが、いつもの練習通りに演奏できました」と笑顔。
ブルグミュラーコンクールは、昨年に続き2回目の出場。昨年は札幌ファイナルまで進出したが、入賞することはできなかったとのこと。「とても悔しい思いをしました」と、1日2時間の練習を欠かさず行いコンクールに臨んだ。
コンクール1週間前、大好きだった祖父が亡くなり、祖父の形見を身に付け、札幌ファイナルに挑んだという。「おじいちゃんも見てくれている―と思い頑張りました。金賞が取れてとてもうれしいです。おじいちゃんやったよ―という気持ちです」。
ピアノの魅力で、「新しい曲にチャレンジし、弾けるようになることがとてもうれしいです。もう少し大きくなったら、ベートーベンのソナタを弾いてみたいです」と語る。
来年夏ごろに開催される毎日こどもピアノコンクールに出場したいと話し、「金賞を取りたいです」と練習に熱を入れている。